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コメダ珈琲・安納芋のスイートポテトシロノワールの感想
毎年恒例となった、コメダ珈琲店のお月見祭。
お月見商品を7品も出してはしゃいでおります。
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センターを陣取るは、安納芋のスイートポテトシロノワール。
今回はこちらに焦点を当ててお届けする。
※他の商品については、後日別でまとめる予定。気になる方は目を通して頂けると幸いだ。
本題に入る前に、過去の限定シロノワール2つに触れておきたい。
何、御託は要らないと?ならば目次から飛んで頂きましょう。
◾️2023年のお月見シロノワールは?
去年のお月見祭では、お月見シロノワール パンプキンが登場。これが途轍もない神だった。美味しいし、色合いも綺麗。
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私は「限定シロノワールを定番にしてほしい」とは滅多に言わない。復刻で埋まる期間、新しいシロノワールに出会えなくなるからだ。このパンプキンは、そんな私が美味しさのあまり珍しく復刻を望んだ、大当たりノワールであった。
へぇー、この神を押し退けてまで安納芋を売り出したかったんですかぁ?
さぞ美味しいんでしょうねぇ!ハードル上がっちゃうなぁ〜!
◾️芋のシロノワールといえば?
もう一つ、昨秋の商品を振り返ろう。
去年も芋が題材のシロノワールがあったのだ。
ええ、記憶に焼きついておりますとも。忘れもしない。
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魅惑のパープルスイーツ?
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いいえ。困惑のベトベター、紫いもです。
店内のあたたかなオレンジ色の照明が仇となり、紫いもカラーが絶望的に映えなかった、悲しき限定シロノワール。ポケモンGOを起動してベトベターを色見本に使用したメニューなど初めてだ。
この経験があると、今回の安納芋は黄色というだけで一定の安心感が得られる。
良かった〜、ハードル下がったね!
◾️実食!安納芋のスイートポテト
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旬の味覚、甘味の強い国産安納芋を使用したシロノワールが初登場! 温めたデニッシュに、安納芋の自然な甘味と旨みをぎゅっと閉じ込めたスイートポテトソースをかけました。ソフトクリームの上からは、ホワイトチョココーティングソースと、黒ごまをトッピング。蜜がつまった安納芋のねっとりしたおいしさを、スイートポテト風にお楽しみいただけます。おすすめの食べ方はコメダ特製おぐらあんを追加でトッピングすること。
(+100円)おぐらあんのほっこりした甘味と、安納芋の組み合わせは絶品です。
おぐらあんの追加をおすすめされているので、素直に従った。モーニングで付けられる小倉あんよりは少なめに見える。
まずはホワイトチョコと黒ごまのかかったソフトクリームをひと口。
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黒ごまの風味が強い!
そして、黒ごまの香ばしさとホワイトチョコの甘さが合う!
黒ごまとソフトクリームが合うのは知ってたし、ホワイトチョコとソフトクリームが合うのも知ってた。でも、黒ごまとホワイトチョコも相性バツグンだったとは!
知らない者同士が共通の友人を通じてご飯に行ったら意気投合して楽しかった的な、プラスの意外性を感じる。
お次は黄色いスイートポテトソースをひと掬い。
こちらはギュ〜ッと濃厚な甘さ!
砂糖の甘さとは違う、芋の蜜としての甘さがしっかり詰まっている。
スイートポテトというより、テレビで見る高級な焼き芋みたい。芋の蜜だけで甘いから、実は砂糖不使用なんですよ〜!ってやつ。えぇ〜っ、焼き芋って言うよりスイーツみた〜い!ってやつ。食べたことないけど、多分そういう焼き芋の味に似てる。コイツ空想でよく語れるなと思うだろうが、本当に「想像上の高級焼き芋の甘さ」がするんだからしょうがないんだ。
デニッシュパンを食べる前に、ソフトクリームへの取り合わせ・スイートポテトソースの美味しさでかなり満足してしまった。
素晴らしい!!
心の中の鴻上会長も全力で叫んでいます。
さあ、おぐらあんを載せて食べていこう。
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おぐらあんの食感は、お芋のホクホク感やスイートポテトのねっとり感に通じるものがある。おぐらあんのおかげで、よりお芋スイーツらしさが高まっているように思えた。
でも、このおぐらあんはあくまでもトッピング。100円払わないと追加できない。その価値があるかと問われると、正直そこまでではないかな。なくても十二分に美味しいから。
でも、絶対マイナス要素にはならないし、追加したらこのシロノワールをより深く楽しめると思う。
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過去におぐらあんを使ったシロノワールといえば、小倉ノワール。
いちごソースがかかり、デニッシュパンにおぐらあんが挟まったシロノワールだ。いちごの甘酸っぱさがおぐらあんの甘さにアクセントを付けていたが、今回の安納芋は、おぐらあんと一緒に甘さを盛り立てているイメージ。
そして、その甘さを引き締めるのは黒ごまだ。
黒ごまが後味に残ることで、濃厚な甘さを一旦落ち着かせることができる。これで甘さに辟易せずに食べ続けられるという仕組み。
恐らくスイートポテトの見た目を意識して黒ごまを選んだのだろうが、ソフトクリームにも全体の味にも好影響を及ぼす、神の一手。このシロノワールにおける名脇役だ。
褒めポイント尽くしの安納芋だが、唯一微妙だったのは、スイートポテトソースとソフトクリームの相乗効果が感じられなかったこと。限定シロノワールの場合、溶けたソフトクリームと特別なソースが混ざり合い、モノによっては本当に美味い液体が出来上がるのだ。
残念ながら、今回その混ざり合った感動はなかった。
なぜそこに相乗効果を求めるのか。それは、デニッシュパンの特長が関係している。限定シロノワールは、デニッシュパンにスプレッドなどを挟んでいる時と、何も挟んでいない時がある。何も挟んでいないデニッシュパンの場合、溶けたソフトクリームとソースが浸透しやすいのだ。そのため、私は何も挟んでいないシロノワールを見ると「なるほど、今回は溶けた液体にしっかりデニッシュパンを浸すと美味しいタイプなんだな」と判断している。
しかし、溶けたソフトクリームとスイートポテトソースが混ざり合っても、そんなにレベルアップした感じはなかった。すなわち、デニッシュパンに何も挟んでいないことへの意義が十分に見出せない。
これならデニッシュパンにおぐらあんを挟んでも良かったのでは?
まあ、おぐらあんをデフォルトで挟むとなると、コストや手間がかかるから嫌だったのかもしれない。でもそんな消極的な理由など聞きたくなーい!
とにかく、デニッシュパンに挟む・挟まないに関しては、納得できる意図を見出したいのだ。
オタクの面倒なところを出してしまったが、安納芋のスイートポテトは紛れもない当たりノワール。皆さんはデニッシュパンの構成に疑問を持つ必要などないので、安心して当たりを味わいに行って下さい。
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最近の限定シロノワールは企業コラボが多かった。しかし、コラボじゃないシロノワールもまだまだ可能性に満ち溢れていることが分かった。
今後もコメダの限定シロノワールから目が離せない!
以下、余談。
去年のお月見シロノワールの感想にて、私は小癪な考察をしていた。
曰く、商品名が「シロノワール お月見パンプキン」ではなく「お月見シロノワール パンプキン」であるのが引っかかると。
これは「お月見シロノワール」という独自のカテゴリの存在を示唆しており、来年も「お月見シロノワール ○○」が登場するのではないかと。
さて、改めて今年の商品名を見てみましょうか。
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