6時をちょっとすぎた頃、窓の外。
箱根2日目の朝。
昨日はなかなか寝付けなくて困り果てていた。
寝ては起きてを繰り返す、新しい場所だとそうなる。
脳味噌が、危機サインを出し続けてアドレナリンがすごくて
そういう時は決まって寝られなくなる。
それでも箱根の朝日は時間通り昇った。
窓の外が徐々に明るくなって、心が安心する。
山の中にポツンポツンと散らばる温泉地、
窓から見える橙色のあたたかな朝焼け。
昨晩は雪が降ったらしかった。
昨日は茶色の物寂しく思われた山の風景が、
淡く白く衣装替えでもしたみたいだった。
もう3月にもなろうというのに、
箱根は雪が降るのか。太平洋側は日本海側と違って
天候も安定していて雪とは程遠いと思っていた。
案の定、箱根の雪を予想だにしていなかったワタシ、
ハスラーのタイヤは実家でスタッドレスを脱いだところだった。
下山をして買い出しに行くには2、3日かかりそうだ。
慣れない土地で、まだ生活リズムが掴めない不安が襲う。
根っからの段取り主義者で、四角の中はまず外枠を囲ってから塗りつぶす方だ。
だから、四角の外枠が囲えない不安はかなり大きい。
でも計画通りでないことも楽しめる心になりたい。
トイレットペーパーは1つしか持ってこなかったし、
思ったより寒くて防寒着の用意はないし、
それでもこれは後から笑い話になるんかな、
そう思って今日もいつの間にか昇った太陽で光合成をする。
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