約束された悲劇👑アニメ『薔薇王の葬列』
こんばんは。きなこもちです。
つい最近見ました。こちらも今期アニメで気になっておりました。あらすじは公式サイトを見ていただくこととして、さっそく第1話感想です!ちなみに私はこのアニメ原作も読んでおります。
原作の耽美な絵をアニメで表現するのはだいぶ厳しい
正直に言って、ここが一番つらいところでしたね。原作の絵は非常に耽美で、イギリス王室の複雑な人間関係がわからなくても絵だけで楽しめる作りなのです。が、あの繊細なタッチをアニメで表現するのはかなり難しかったようでした。時々、絵本のような表現が出てくるのですが、若干のごまかしを感じてしまって、私はあまり好きになれず。厳しいです。
まだ第1話ですし、これからもっとよくなってくかもしれないのですが、続けて見るか結構悩ましいですね…。
声優陣が豪華
『薔薇王の葬列』は同名マンガのアニメ化ですが、さらにマンガの原作はシェークスピアの傑作の一つ『リチャード三世』が原作です。そして『リチャード三世』は史実である、イギリスで起こった薔薇戦争とその戦争で王座に就いたリチャード三世の話を描いています。
なので、結構内容が重厚で、声優陣もきっちりお金をかけようってことなのかなと思いました。
個人的には、声優さんにお金をかけるより作画の耽美さアップをがんばってほしいところです。でも、中途半端な演技しかできない人がついても、結局イヤだと言っちゃいそうな自分もいて、お金をどこにかけるかは難しいですね。
余談: リチャード三世の不具という設定について
リチャード三世は体の一部に問題を抱えていたとされていますが、シェークスピアの『リチャード三世』と『薔薇王の葬列』の設定には違いがあります。『リチャード三世』は背中が折れ曲がっている、いわゆるせむしで、『薔薇王の葬列』では両性偶有となっています。『薔薇王の葬列』の方がより耽美な絵ですし、両性偶有とするのは、作品の雰囲気にもあっていて、アリな改変だなーと思っています。
シェークスピアのリチャード三世がせむし男として描かれたことに対して、長年、王様を実際より悪く書くのはいかがなものかと言われていたそうなのですが、実は比較的近年、リチャード三世が本当にせむしであったことがわかりました。
以前にも紹介したよつばchのこちらの動画で解説されております。
こちらの解説も非常におもしろいので、歴史が好きな方はぜひご覧いただければと思います。
おわりに
これからどうしたもんかなーと思ってますが、まぁほかに見るものなかったら見続けるつもりです。
マンガの方はめちゃくちゃおもしろいので、ぜひ読んでもらいたいです!