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漫画『アルマ』おもろい

ヤンジャンアプリで無料で読める『アルマ』という漫画をちょっと前から読み始めまして、これがおもしろくて一気読みしてしまったので紹介します。

あらすじ

地球のとある場所。ありとあらゆる建物が倒壊し、文明が滅んだかのような世界で、一人の少年、レイが自作の地図を片手に自分たち以外の人間を探していた。地図を書き込んで少しずつ探索箇所を広げていたが、未だ他の人間には出会ったことがなかった。古い一つの建物で一緒に暮らしているリチェは一緒に探索するとの約束をすっぽかされたことで、帰宅すると怒っていた。確かに他の人間はいなかったが、二人での生活は幸せだった。

そんなある日、目にゴーグルを着けて空を飛んでいる一人の女がたまたま二人が会話しているところに現れた。あっけに取られていると突然その女にリチェが攻撃され、リチェはとっさに応戦する。その時リチェの腕が砲弾のようなものに変形した。

以前からなぜ自分とずっと一緒に暮らしているのに年を取らないのか不思議だったレイは、そのことでリチェが機械、ギジンであることを確信する。女からの攻撃によりリチェは破壊されるかに思えたものの、レイが二人の間に入って何とかリチェの破壊は食い止めた。しかし、ゴーグルの女は「数日後に強力な電磁波が飛んでくるから、そのギジンは間もなく活動を停止する」と告げ、再び空へと戻っていくのだった。

攻撃を受け、自分では歩けなくなってしまったリチェを背負い、何とか電磁波の届かない所へ行こうと足掻くレイ。そんなレイにリチェは気づかないフリをしてくれてありがとうと言いつつ前に進めと応援する。結局、電磁波からは逃れられず、リチェは活動を停止したのだった。

突然の別れが訪れたレイだったが、リチェが遺した「前に進め」という言葉を胸に、レイは人類を探す旅に出る。

機械など造形がカッコいい

レイやリチェなど、様々なキャラクターが出てきてどの人も美形ですし、作画が非常にキレイでかっこいいです。弐瓶勉の作品とかが好きならハマるんじゃないでしょうか。一見すると人間と大差ないギジンたちの体がメカメカしくなったり、廃墟の描写など、人間そのものよりもそれ以外に力が入ってる感じが個人的には好きです。空飛ぶ戦艦とかよいですね。

ルキアナという体の一部を機械化している軍人さんもなかなかカッコいいです。ちょっとネタバレとして、結局人類の生き残りと出会えるのですが、その中の一人がルキアナです。最初は男の人かな?と思ってたら、男らしい女性ということで、ハガレンのミラ・アームストロング中将を思い起こさせる人でした。ルキアナの部下たちも含め北壁の一団とよく似てる。もしかするとモデルにしてるかもしれませんね。

ルキアナのお父さんもかっこいいですし、軍人見習いの男の子ルッチもそれぞれ一生懸命で、その場で自分のやれることを頑張ってる感じが伝わってくるのがよいですね。

話が短いのがちょっと残念

結構すぐ終わる話なので、人によっては短いと感じるかもしれません。実際、私はもう終わっちゃうのー?と思うボリューム感でした。設定はおもしろいんですけど、うまく広げられなかったのか、単純に描きたかったことがここまでだったのか。人類と出会ってアルマに向かうまでは割と納得感あったのですが、そこからラストが結構駆け足に感じました。もうちょい盛れそうじゃない?と。登場人物ももうちょっと深掘りできたんじゃないかと。でもジャンプマジックかかるよりはマシかもしれません。短くてもきちっと完結はしてるんで、そこはよかったと思います。

レイがさいつよなのも結構謎。ギジンの攻撃をあんなふうに回避できちゃうのは本当によくわかりません。あんなふうにがどんなふうに?と思った人はぜひ本編を読んでみてくださいね。

おわりに

サクッと読むSFとしていいと思います。設定厨だったり、重厚なSFが好きな人にはちょっと物足りなさがあるかもしれません。私はそんなに重厚なSFは読まないし知らないんですけど、それでもこの作品は軽めに感じました。

今なら10月1日まで10話無料なので、最初をざっと読んでみて続きどうするか考えるのがよいでしょう。

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