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他人のことは分からない

職場で「それは言わないと分からないよ!」と思った出来事がありました。

どうやらAさんは、午前中からとても忙しかったみたいです。
午後から当番制の仕事があったのですが、午前中の仕事が押してしまっていたようで、Bさんに当番を変わってほしかったそうです。

私はAさんが午後の当番から戻ってきた後にこの話を聞きました。
話を聞いているときは「Bさんと交渉したけど、やってもらえなかったのかな」と思ったのですが、話の続きを聞いてみるとどうやら違うようなのです。

AさんはBさんに対して「私が忙しくしている雰囲気を察して、そちらから声をかけて仕事を手伝ってよ」と思っていたとのこと。
当番ギリギリまで声を掛けてくるのを待っていたけど、何もしてくれなかったから、仕方なく当番の仕事をしてきたみたいなのです。

Aさんは当番の仕事を終わらせた後、Bさんのところに行って「当番変わってくれると思ってた」と話しに行ったみたいなのですが…
Bさんはもちろん相談を持ち掛けられてなかったので「そんな話しましたっけ?」との回答で、Aさんはさらに不貞腐れてしまいました。

その話を聞いた私は「いや、それは事前に相手に言わないと分からないよ!」と心の中でツッコミを入れました。

元々その日は、人員も足りていて平常運転で業務を回せる日だったのですが、Aさんは通常業務以外にも別の仕事があったそうです。
私は別部屋にいたので、Aさんが今日何をしているかを知らなかったですし、おそらくBさんも同じ状態だったと思うのです。

その状態で「察して声を掛けてよ」はなかなか酷だな…と。
常にAさんのことを思って仕事をするわけにもいきません。

だから、自分がして欲しいことがあったら、自分から相手に話をしなければいけないんですよね。
「自分の思っていること=相手の思っていること」ではない。

相手が声を掛けてくれることもあるけど、それは相手からのサービスであって、当たり前のことではないのです。
でもこのサービスがうまく回ると「持ちつ持たれつ」や「お互いさま」になって、良い関係が築ける気がします。

逆に一方通行のサービスばかりしてしまうと、相手に奪われるばかりになってしまうので、バランスも大事ですよね。

きっとAさんは、Bさんにお願いができなかったのだと思います。
Bさんは手が空いてそうだけど(実際は分かりませんが)、何て言えばいいのか分からない。
だから、察してそっちから声を掛けてほしい。
といった気持ちだったのではないかと推測しています。
AさんからBさんに相談をして、断られたときに傷つくのはAさんですから。

今回そんな場面に出会った私は、これを反面教師にしていこうと心に誓ったのですが…
「察してほしい」気持ちも分からなくない私。
同じく私も傷つきたくないのでしょう。

そう思ってしまう感情は仕方ないので、そのとき自分の中で相談をするかどうかの選択を視野に入れておこうと思いました。

結果、私は緊急性がない限り相談せず、残業してゆっくり業務を片付けそうな気はしていますが…

でも、相手に自分の思いを押し付けることはしないようにしよう!と思った出来事でした。

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