宝島なんて無いよ【詩】
『あの地平線の先に宝島がらあるんだよ』
それを聞いた僕は飛び込んだ
何も考えず必死だった
冬の冷たい海の中
泳げもしないのに飛び込んだ
「これは死ぬ」
一瞬、思いがよぎったが
後には今更引かれない
バタバタ バタバタ バタバタ と
無駄に手足を動かしながら
なんとか息継ぎしてました
どんどん体は沈んでく
沈んだ方が楽だと思う
そんな悲しい暗闇が心地いいとも感じてる
そんな時、僕は突然、吹っ切れた
すると、体の力は抜けて
僕は海に身を寄せて
波に揺られてぷかぷかぷかぷか浮かんでた
生きているのか死んでいるのか分からない
そんな事などどうでもいいの
そんな時、遠くの方から大きな船がやってきた
見たこともない大きな船から
誰かに声をかけられた
僕は大きな船に乗りました
その船は
僕とおんなじ様な思いをしてきた色んな人が乗っていた
安心した、嬉しかった、助かった、生きていた
生きていたいと思えてた
僕は、これから仲間と共に生きて生きて生きるのです
宝島は
大きな船でした
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