なわのわな3日目
なわで過ごす
初めての1人の夜は
なわを解くきっかけを探したい
昨日の夜は初日よりだいぶ眠れた。寝るのが遅かったのはあるけど、もしかしたらお庭でBBQをしながらゆっくりと火を囲んだからかなと。もし火の癒し効果だったら、次に眠れなかった時は焚き火の動画を見て試してみよう。
丸々として大きなカボチャを食べていいよって言われていたので、お昼にいただくべく早めに向き合うことにした。カボチャとの戦いの火蓋が切って落とされた。包丁は入ったけど進んでいかない。奥まで入ったら抜けなくなる。何度も繰り返し途中で放り出したくなりながら、数十分格闘した上で勝利。ホクホクとして甘くて美味しいカボチャでした。諦めなくてよかった。
日中は嵐の前の静けさなのか穏やかで、雨はまだ降りそうにないからお散歩へ。
秋風に 稲穂と揺れる 彼岸花
お隣にある大山口駅まで行って帰ってきた。過ごしやすい気温だけど、湿気を含んだ強い風が体にまとわりついて気持ち悪さがある。これから来るぞというのを肌で感じた。
午後もまだ雨は降る様子がなかったから、気持ちばかりの畑仕事のお手伝いをさせてもらった。
オクラやピーマン、赤紫蘇などを収穫。茎の中が空洞だから空芯菜っていうのかとか、オクラは茎から逆さに生えるのかとか、茗荷は地面からニョキッと出てくるのかとか、いろんな発見があった。野菜ってたくましい。
草刈りは一切やっていないけど、横目で見ているだけで気持ちがスッキリした。あったものがなくなるって視覚的に大きな刺激なのかもしれない。
たくさん収穫できたけれど、人生で初めて唇を蚊に刺された。痒いというかコリコリした感じが痛い。少し熱を持っている気がする。顔や首をはじめ全身刺されまくったので、野菜で栄養を摂って失った血を補おうと思う。等価交換ってことにしておこう。
コーラをいただきながらお話をしていて、自分はネガティブ思考なんだなと再自覚した。謙遜とは全く違う「いやいや」「私なんて」を多用してしまうこと。せっかく褒めてもらっていても否定してしまう。素直に受け取ることができたら、可能性が広がるかもしれないのに。自分で自分を縛っていて、思考や行動に制限をかけていることもたくさんある。他の人はできるけど自分にはどうやったってできないとか、こんな風に考えちゃいけないとか。言葉に縛られて身動きが取れなくなってしまうこともある。手放して解放させられれば、もっと自由に動けるだろうに。生き方だって働き方だって、2拠点や多拠点居住してみたりリモートでできる書いたり描いたりする仕事にチャレンジしてみることもできるかもしれないのに。他にも肩書きのすごさにビビって自分じゃできないとか、向いてないよねとか思ってスルーしていることも、経験できる機会があるかもしれないのに。損しかしないのよね。やってみたら思いがけない出来ることが見つかるかもしれないしね。
自分の力で生きていけるようになるために、やることやらないことを誰かじゃなくて自分で決めて生きていけるように、生活力を身につけたい。縛って縛って身動きできなくなるのはもうしんどい。少しずつ解いていけるように、チャンスがあれば縄の端っこを掴んでみよう。
泊めてくれている方がお出かけするとのこのなので、名和で初めて1人の夜を過ごす。ここに来るとイベントや何かあれば声をかけてくれるし、何もなければだいたい放っておいてもらえるから、単独でプラプラすることも多い。だけど夜を1人で越すのはなんだか特別な感じがする。人様のお家なのもあるし。
台風が来るから不安な部分はあるけど、ラジオを聞きながらゆっくりと縄を解くきっかけを探したい。