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とっておきの本屋さん


ここは不思議な本屋さん。


ここに入るには、招待状が必要です。
招待状と一緒にキーが入ってましたでしょう?
キーがないと扉はあきませんからね。

扉を開けると、トランクがございます。
あなたはそこに今お持ちの荷物を預けなくってはなりません。
ここから先お持ちになれるのは3つです。


スマホ?ノート?ペンにしますか?なんでもお好きになさってください。


お預けになったら、先へどうぞ。あなたの他にはだーれもいません。ただ机と椅子があるだけです。

本はどこかって?

あぁ、忘れていました。ここは本屋さんですもんね。


そちらです。たてかかっていますでしょう。


・・え?3冊しかないって?

そりゃそうです。ここは3冊だけの本屋さんなのだから。


書きものをするもよし、本をぱらぱらめくるもよし、ぼーっと過ごすもよし。ゆったりとしたお時間をお過ごしくださいませ。


ある日のお客様のお持ち込み
ノートと万年筆とロールオン


それはそうと、本が欲しくなったらどこでお会計するのかって?


それはおもしろい質問ですね。
なぜって、それはすでにあなたの持ち物だから。
なに?まだ買ってないって?

何をおっしゃる。それはあなたの本棚にある本ですよ。
あなたがご自身で本棚から取り出してきた3冊です。
お会計なんてどこでしますか?
ここはあなたのお家なのに。

なんだか狐につままれたようなお顔してますけれど、素敵なお時間過ごされて、よき出会いがあったなら、けっこうけっこう。



【10月のラインナップ】


本の他にギャラリーもございます。ここもやっぱり3つです。

created by 太田潤
created by LISA LARSON
created by そよそよ


またのご来店お待ちしております。

おしまい



こちらの記事は「#本屋さん開店します」から着想を得て、書いたものです。メディアパルさん、素敵な企画をありがとうございました。

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星井きなこ
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