勝手に挿し絵 [ミシンの見る夢]
ミシンの見る夢
ビアンカ・ピッツォルノ 著
中世イタリアの庶民の、貧しくささやかな生活が、文献を読むよりも深く、心に残ります。
当時はとても布が貴重であったことが強く伝わってきて、一度仕立てた服も、ほどいて別の服に仕立てたり、カーテン用の布なども、柄が良ければドレスに仕立てたりと、貴重な布を繰り返し使うための技術を駆使するのが「お針子」という仕事なんだと知りました。
主人公の女の子の、お針子としての心意気か、自分が着るシャツを、余りもののイギリス製の良い布できちんと仕立てて、大事に着る姿が印象的でした。
イラストは、Instagram、みんなのフォトギャラリーにも随時アップしています。
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