歩くor 止まる?エスカレーターの話
今日は、ちょっと社会的なtopic。
先日テレビで、埼玉県で全国初とみられる条例が成立したというニュースを目にした。
「埼玉県 エスカレーターの安全な利用の促進に関する条例」
内容は下記の通りだ。
エスカレーターの利用者に立ち止まって乗ることを義務付けるというもの。さらにエスカレーターの管理者にはその周知を義務付けたうえで、県は周知が不十分な管理者に指導や助言、勧告ができると定めた。(テレ朝news 「全国初か“エスカレーター条例”成立 歩くのはNG
[2021/03/29 18:44]」引用)
まず、この条例が出たことで、大きく何かが変わるとは思わない。例えば、エスカレーターの段や、手すりに色をつけて、視覚を通して、止まる必要があることを強調するなど、策として落とし込めば少しは効力があるかもしれない。
エスカレーターで立ち止まるときは、片側に寄るもの。片側に寄らなかったら、歩きたい人に嫌な顔をされるというルールで認識されているからだ。全体の認識、行動が変わらなければ、少数派がいつも嫌な思いをする。
人間の秩序 -無意識のうちに形成されたもの- は強力だ。
現に、「エスカレーター駆け上がるのはやめましょう」という音声が流れているのを耳にしたことはあるが、それは、忙しく会社に向かう大半の都会人にとって、BGMでしかない。ましてやイヤホンをしていたら、BGMにもならない。
エスカレーターの立ち止まる方の位置が、関東と関西で違うのも、社会に染み付いた秩序である。
今回だって、埼玉県で認められたけど、県を跨いで移動してしまったら、そのルールが適用されないなんて、ややこしいものだ。
ここまでが、制度についての話。
視点を変えて、こっからは、私個人の話だ。
私は、正直エスカレーター歩いちゃう人である。1人でいるときは、普通の道も、人をかき分けて、基本早く歩きたい派。一本でも早い電車に乗りたいし、移動時間の無駄を減らしたい。
けど、このニュースを観て、「あ、エスカレーターを歩くのはやめよう」って思った。
それは、事故につながるからとかの直接的な理由ではない。
スローフードとか、SDGsとか、残業時間の見直しとか、これまでの、とにかく効率が大事っていう社会から、より物事の質を重視した社会に昨今変わってってるのに、エスカレーターでせかせか急ぐの、時代にそぐわないなと。
早く起きて、家を早く出れば、立ち止まる余裕はあるはずだし、周りの景色をみて、普段気づかないことに気づいて、心がきっとゆたかになる。
大規模に周りの人の行動を変えることはできないけど、とりあえず自分は、エスカレーターは歩かない運動を勝手に始めようと思った。
もし、私が歩いていたことで、怖い思いをした人がいたなれば、それだけで少しプラスである。
歩きたかったら階段を歩く、
エスカレーターは止まる。
このことを今日ここに誓います!