
エレガントな日常/咳止めと言葉のブラッシュアップを考える
昼はエレガントな淑女、夜のベッドではメスの野獣に変貌。
私の咳です。
日中は穏やかなのにひとたび寝ると別人格になっちゃいました。
こんなギャップに興奮してくれる人もなく私は孤軍奮闘、ゲホゲホと腰を丸めて昨夜は過ごしました。
(気を抜くとギックリ腰になりそうだから)
こりゃもーダメだ、、、
明日は病院だ、、、
咳止めが欲しい、、、
真っ暗な部屋でポチポチとスマホをいじります。
だって寝ちゃうと野獣になっちゃうんだもん。
"○○駅周辺 内科 土曜日診療"
80件近くも出てくるリストを全部見てしまうぐらいに私はクリニックに行く気マンマンになりました。
結局、徒歩で行ける商業施設の中にあるクリニックへ行くことに決めます。

カフェラテにハマる。
さぁ。
そこからは私の頭はフル回転。
「男性医師とどう気持ちよく関わるか」
(私は男性医療従事者が苦手)
敵意を出さず、愛をもって、でも、ちゃんとこちらの要求も伝えるにはどーしたもんかなぁ。。。
その時ひらめきました。
そーだ。
私は体に触られれることに嫌悪感があるのだから、まずはハッキリとそれを伝えた上でこんな交渉をしてみよう!
それは
「聴診器の先端は私に持たせてもらえないか」と。
私は聴診器の先っちょを持って服の下から潜らせてそーっと胸方向へ当てる。
もちろん服もめくれないように最新の注意を払って作業を行う。
ヘソだってお腹の脂肪だって絶対見せてやんない。
ドクターは音さえ聴こえたらいいのだから、その都度指示を出してもらう
「もう少し上のほう、右右、そうそう、その辺りに聴診器を当てて下さい」
「ラジャー、ドクター。この辺でしょうか」
その際ドクターには顔を90度横に向けていてもらいとにかく私の胸元から視線をそらさせる。
それが私のストレスを減らしてくれるからです。
うん!
なんていいアイデアなんでしょう!
ドクターと患者のチームワークプレイ。いいなー。素敵だなー。
あとはその交渉を上手にまろやかにお互いイヤな気分にならないよう伝えてみるだけです。
ということを夜中に考えていて朝になるのを待ちました。
結果。
予想外の最高の結末でした!
私は何も伝える必要がありませんでした。
(正確に言うと勇気が出なくて伝えることが出来なかった)
セーターの上から聴診器を当てられたのです。
着用していたトップスは極寒仕様のヤクのセーター。
生地が分厚いのでもしも健康体にこのセーターを着ていたのなら部屋では過ごせないぐらいに温かいものでした。
今の聴診器は性能がいいのですね。
「深呼吸をしてくださーい」
「すーーはーーー」
丁寧に音を聴いておられるのがわかったので私の心もほぐれていきました。(ドクターも音を聴きながら顔を背けていた)
「今度は背中のほうです」
ドクターは立ち上がり私の背後に回りこむとセーターの上から背中に聴診器を当てます。
私は座ったまま。ドクターは立ったまま音を聴いていました。
これはいい!
なんで昭和平成時代にこうしなかったのよ〜!
どんだけ世の女性たちがイヤな思いをしてきたことか。。。
(ありゃ?私だけだったりして)
まぁ、当時は聴診器の性能が良くなかったという事ですかねやっぱり。
結局何事もなくただの風邪だそうで安心しました。
咳止めを処方してもらって私はルンルンと明るくなって帰りました。
この咳止めさえあれば楽になる〜嬉しい〜ウキウキ。

ミルクレープは今の体調には甘すぎた、、、
夜中からずーっと考えてシュミレーションしていたドクターへの交渉。
ギリギリまでドキドキしながら文言を頭で考えていました。
出かける直前もお祈りをしていました。
(敵意をむき出しにしないで愛を持って伝えることができますよーに。合掌)
でも診察室に入っていざドクターと対面したらやっぱり言えませんでした。
真面目な"お仕事モード"の雰囲気がバンバン伝わってくるし、こちら側の要求が失礼に思ってしまい、ひるんでしまったのです。
私の中で医療機関への苦手意識や嫌悪感が消えることはありません。
今日だって診察はストレスが減りましたが対面して堅苦しい会話をしているだけで緊張からくる乾いた咳が止まらなくなりました。
最初の五分だけでも世間話とかあるとドクターの人柄も知れて緊張もほぐれるんだけどなぁ。
でも。
相手がどんな立場の人だろうと、いつでも"ありのままに"こちらの苦手なことを伝えることが出来るように言葉のブラッシュアップは必要だなぁと思いました。
そーじゃないと本当大変なのよね。
こうして咳が辛くなってから行くハメになるんだもんね。
(今までもそう。緊急事態までギリギリ行かない。わはは、、、)

う。まだ体は野菜たちを歓迎していない
咳止めを飲んだら眠くなりました。
そうそう、この感じ。
眠くなる成分が入っているのよね。
ほわーんと喉も緩んでモソモソとベッドに入りお昼寝をしました。
わぁー。かなり体が楽です。
咳は軽減されて熟睡しました。
今夜からは夜の野獣あらため、ベッドの中でも淑女として眠る時間も増えるかしら。
私は今日もエレガント。

ありのままで会話して思い合う世界へGo!