マフェトン理論と走力強化メニュー
シーズンが終盤に差し掛かるとランニングトレーニングの問い合わせが増えます。圧倒的にです(笑)。それくらい選手のみなさんは自身のパフォーマンスアップに向けて真摯に向き合っているのだと思います。私が常々彼らに話しているのは、サッカーはただ走れば良いっていう競技ではない大前提の上で、「走れるのに走らないのと、走れないのは違う」ということです。監督のオーダーによっては走力を求めらるゲームモデルもあります。 スタミナに問題がある選手はオーダーに応えることができないのです。
2022年6月に国際サッカー評議会(IFAB)が3人交代制から5人交代制へと恒久的なルール変更を決定しました。この交代枠増は選手個々に求めるスペックに大きく影響を及ぼすゲームチェンジャーだったと考えています。GKを交代させない場合、FPの半分にあたる5人の選手は90分を走り切ります。対照的に5人のフレッシュな選手が途中交代でピッチに入ってくるのでプレー強度は相対的に上がります。以前は7人の選手がフルタイム出場だったわけですが、これが半分になったことで交代戦術によるプレー強度の変化がより明確になりました。この条件設定が選手のフィジカル強化策に影響しています。指揮官は、強度高く走れない選手には端から90分間のプレーを想定しないでしょう。対戦相手にもよりますが、ゲームプランを予め数パターン用意しておく中で、この選手交代というタスクにおける走力つまりスタミナの指標が重要視されてきたのはこの2シーズンのサッカー界を見ていれば一目瞭然です。
で、選手はどうすべきなのか?
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