『超言葉術』と阿部広太郎さんと 時々 わたし ⑭
「装丁」は大切です。間違いなく本の魅力の相当な部分を担っていると思うのです。
書店に並んでいる数多の本の中で、時に「ここに居るよ。ここだよ♪」と声が聞こえてくるような気持にさせる子(本)がいます。※『超言葉術』に関しては知人のSNSで見かけたことがきっかけなのですが。
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装丁とも相性がある
その意味では、阿部広太郎さんの『コピーライターじゃなくても知っておきたい 心をつかむ超言葉術』は、わたしにとっては相性の良いとても好きな装丁なのです。
いつも、本を家に持ち帰ると先ず最初にカバーをはずして本体の姿を見るのですが、『超言葉術』は静かな銀色で
中を開くとタイトルが銀の文字で品良く迎えてくれるページがあります。わたしはここにも惹かれましたし、紙のやわらかさもお気に入りです✨
こうした装丁を創り出した背景について、阿部さんがインタビューの中で答えている記事(2020/11/11)を読みました。
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著書が語りかけてくる内容が一番大切なのは勿論なのですが、その本が完成するまでの過程を知ることは、読み手にとって「もう一つの物語」にふれることができ、読書の旅の続きを楽しめるからうれしくなります。
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🍀 今日の言葉 🍀 <14>
CREATORS STATIONのインタビュー記事(2020/11/11)より
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―――特に思い入れのあることは何ですか?
内容はもちろんですけど、装丁に関してすごく思い入れがあります。僕がこだわったのは、カバーを外した表紙と裏表紙にもイラストを入れてもらったことです。タイトルにちなんで「つかむ」ということで、カバーでは手を握手するときのように差し出していますが、カバーを外すと手が鉛筆を差し出しています。表紙裏には消しゴム。「バトンを託す」意味合いと、本文を読んでいただくとわかるのですが、消しゴムで「僕なりのI LOVE YOUの訳し方」を表しています。
ここまで見てくれる方はきっと少ないですよね。でも、僕は本のカバーを外して隅々までデザインを見るのが好きなので、この部分に少しでもメッセージを感じてほしかったんです。だから校了間近の本当にギリギリまで粘ってイラストを入れてもらいましたね。装丁を依頼した寄藤文平(よりふじ ぶんぺい)さんは、4年前にお仕事をしたことがあり、ご縁を感じてて、いつか装丁を寄藤さんにお願いできたらなと思っていました。
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本のカバーをはずして裸ん坊の姿を拝見したとき、そこでの出会いでまた本との距離がグッと近くなる感覚が好きなのです🍀