DJI Osmo mobile 2 を分解する話
ー発売前に予約して最速で手に入れたヤツ。調子悪いんか。しゃあねぇな、俺が治してやるよ。ー
あらすじ
チルトモーター調子悪い
破壊覚悟で分解してみっか!
内部を探検たのし〜い
原因不明、元に組み立てる
治っとるやんけ!!
⚠️一度でも分解するとメーカー等の保証が受けられなくなります。この記事は誤った情報を含む可能性があります。これによって生じた損害等については一切責任を負いません。自己責任で!
こんな状況
チルトのモーターの調子が悪い。上向きに30°以上回らない。物理的には手で持って回るけど電子制御ができない。
上30°の領域に入らないようにすれば普通に使えるんだが不便すぎるだろマイブラザー
もう少し本質を突くと、おそらくブラシレスモーターの不調
いざ修理
まず電源を切断したい。とりあえず持ち手部分から攻めてみよう、底面のシールを剥がします。
パカッ…と簡単にいきませんでした。かなり苦戦。ツメは図の赤丸8箇所
うわ〜細い線たくさんあってブチ切りそう
ネジを外し(上側基盤のねじはかなり硬い)、コネクタを抜いて息の根を止めましょう。電池だけを取り外すことはできませんでした。
コネクタは2箇所外さないといけません。こちらメイン頭脳部分
感電ビリビリ骨スケスケの心配が無くなったところで本題チルトモーターへ。ここを剥がしてみると
ネジがありました!ネジがあったら緩めるのが道理ってもんよ!
はい。なにもおこりませんでした。他に剥がせそうなとああありましたッ!!
六角を外して裏の銀のクソでかネジも外すとこうなります。2箇所の突起を削れば無限に回転できるようになって便利そうですね。スマホを取り付ける部分は1/4インチねじでした。あと、かなりあぶらぎっしゅ
新たに見えたネジを外すと、なんだこの基盤?
ジャイロセンサーのようです。
この基盤を水平に保つように動作します。
原因不明の微振動があるときはこの基盤の固定がゆるくなっているのかもしれません。
※GoProはバランスを取るためにつけています
次、ここです。はめこみなのでグイグイやるしかありまsはいー傷つきましたー
開くと…おおすげぇ
くっっっそ外しにくい
なんかまた外しにくい六角が
とれました!コネクタはギリギリ穴を通りました。ギリギリすぎて銅線ちぎれかけました。手がかなりベタベタです。
これが不調の原因と思われるラスボスです。が。ここで問題発生。
見 て も わ か ら ん
もっとこう、わかりやすく焦げてたり、エナメル線が切れてたりを期待してたよ僕は。
熱でエナメルが溶けたような部分も見当たりませんし、全く検討がつきません。
しょうがないので、元通り組み立てます。
組み立てて試運転…
治 っ と る や ん け
これ、さまざまなものを修理した経験のあるナイスガイは共感できるのでは?バラして元に戻しただけで治っちゃったパターン。
治ったんだからいいだろ、というわけにもいきません。原因がわからないから、再発防止のしようが無いわけです。
ラッキーなことに僕の友達にかしこい人がいまして、インターネットさんというんですけど、そいつに聞いてみました。原因不明は納得いかんぞ!
(こちらはドローン用ブラシレスモーターの話ですが本質は同じだろうよ)
「磁場が狂ってしまっている」というのが最もしっくりきますね。見た目じゃわかんねぇよwwとモーターのシャフトを何回も出し入れしたことで狂いが無くなったと考えるとつじつまが合います。これで納得してやるとしましょう。やれやれ。
無事解決しました。ここまで読んでくれた画面の前のあなた、ありがとうございました!
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みなさま、このシーンは覚えていますでしょうか
ただのウエイトと化したゴープロヒーローナイン
実はこのオズモモバイルツー、最近はゴプロ用にしか使っていません。この最強コンボを持って全力疾走すると、かなり素晴らしい映像が撮れるのです。陸上選手に並走して撮ることで、テレビでさえも見ることのない独創的なのが撮れます。
ただ、スマホ専用に作られたオズモバに取り付けるのは手間がかかる。カウンターウエイトなんかも必要なんです。
そうだ!GoPro専用機に改造しよう!
次回!改造!お楽しみに!
次回:osmo mobile2をGoPro HERO9専用に改造する話
追記
修理から半年後、再び壊れました。3つの軸が暴走し装着したカメラが飛んで行く始末です。手で補助したりいろいろ試しましたが治らず、分解し目視で点検するも原因不明。あくまでも推測ですが、ジャイロセンサーに異常があるような挙動です。
点検時にひとつ気付きが。動作時にジャイロセンサーが載った基盤がとても熱くなりました。他機種でも同様の暴走症状が見受けらるため、もともとジャイロセンサーは壊れやすい部分なのかもしれません。