「あの花」と「あの星」の違いとは?|汐見夏衛「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」
福原遥さんと水上恒司さんが主演して話題となった映画「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」。戦争の悲惨さ、人を想う気持ちといったテーマに、多くの観客が感動の涙を流す作品となっています。
この映画の原作小説は汐見夏衛の「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」です。この「あの花」には続編があります。
実は似たようなタイトルの作品が続編となっており、少しわかりづらいと感じる人も…。今回は、どういう順番で読めばいいのか、それぞれの作品の関係性についても解説していきます。
「あの花」と「あの星」の違いとは?
「あの花」と呼ばれる「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」の続編にあたるのが、「あの星」と呼ばれる「あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。」です。
実は、この「あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。」はもともと「あの夏の光の中で、君と出会えたから。」という作品名で、「野いちご」というサイトで「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」の続編として発表されていました。
その後、大幅加筆を行い、「あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。」という作品として「ノベマ」というサイトに移転しています。
そして、2024年6月には新作「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。Another」が発売。これは「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」本編の続編短編集となっています。
つまり、以下のようになっているというわけです。
この旧版の続編「あの夏の光の中で、君と出会えたから。」は野いちごというサイトで読めます。
「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」のあらすじ(ネタバレなし)
親や学校、家庭での不満を抱えた加納百合は、ある日、母親と喧嘩して家を飛び出します。裏山の防空壕で一夜を過ごした後、目を覚ますと、1945年の戦時中の日本にタイムスリップしてしまいます。
そこでは特攻隊員の佐久間彰と出会い、彼や周囲の人々と関わる中で、戦争の現実と向き合うことになります。百合はツルが経営する鶴屋食堂で働きながら、戦争の恐怖と友情、愛情を経験します。のちに百合は、彰の想いを知りますが…
主な登場人物
加納百合: 現代の女子中学生。戦時中の日本にタイムスリップし、特攻隊員の彰と出会う。
佐久間彰: 特攻隊員。百合に戦時中の生活を教え、彼女の心の支えとなる。
ツル: 鶴屋食堂の女将。百合を受け入れ、戦時中の生活を支える。
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「あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。」のあらすじ(ネタバレなし)
中学生の宮原涼は転校先の学校で、どこか大人びた同級生・百合と出会います。初めて会うはずの百合ですが、なぜか懐かしく、ずっと昔から知っていたような感覚を味わいます。美しく、凛とした百合に惹かれていく涼。告白を決意したとき、百合から75年前の戦争中の驚くべき話を聞かされます。
その後、二人は大学生になり再会しますが…。時代を超えた愛と希望の物語。
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「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。Another」も発売!
「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。Another」が2024年6月28日に発売されました。これは、「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」そのものの続編です。
まとめ|「あの花」と「あの星」の違いとは?|汐見夏衛「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」
「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」の続編が「あの星が古岡で、君とまた出会いたい。」でした。百合と彰、そして涼の想いに胸を熱くしてみてはいかがでしょう。ぜひ、どちらの作品も読んでみてくださいね♪