いぶりがっこ。
このところ4月ころの気候でとても暖かい宮崎です。天日干し大根もあまり暖かい日が続くと心配です。
皆さん、ご存知のとおり私のところでは、たくあん専門の製造を行っていますのでたまに、
「いぶりがっこ、ありますか?」
と聞かれることがありますが、残念ながら私のところにはありません。
いぶりがっことは秋田県名産のたくあん漬けです。
雄勝町のきむらやさんのHPより。(ちなみに同じ「きむら」はたまたまです)
(HPより一部引用)
秋田県の雄勝野では、日照時間が少なく、降雪の時期が早いため、漬け物造りのための秋大根を天日で十分に干すことができません。屋内の梁(はり)につり下げ、囲炉裏火の熱と煙を利用して干し上げて漬け込む”燻り(いぶり)漬け”が作り継がれてきました。
(以下省略)
燻して干し上げた大根をぬか漬けして、造られたたくあん漬けを「いぶりがっこ」と呼ばれるようになったようです。
このHPから、厳しい冬の環境の中でいかに食べ物を保存しておくか、考え抜かれて考案されたのが「燻り(いぶり)」であったのだと思います。
独特の香りと味、風味を生み、地域の特産品として今では認知され、人気のあるたくあん漬けとなっています。
燻すため、表面が焦げ茶色をしているのが特徴でスモークの香りがして、食感がカリカリとしっかりしたたくあん漬けです。
特に関東の方では人気のようです。
機会があればぜひ一度食べてみてください。
漬物はそれぞれの地域ならでは気候や生活スタイルに合わせて造られています。
ここ宮崎県では温暖で降雨量が少なく日照時間が長いという気候があるからこそ、天日干しで大根をつくることが可能です。
いやぁー漬物って奥深い!!
では、また!
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