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夏祭りなどで提供されるきゅうりの一本漬けについて。

いよいよこれからは夏祭りのシーズン。
かき氷や焼き鳥、焼きそばなどつい食べたくなりますね。


そうした夏祭り会場の露店で飲食物を販売する場合には、
保健所の臨時営業許可証が必要になります。


食中毒を未然に防ぐという観点から

・加熱して提供するもの
・冷凍で提供するもの


については食中毒を引き起こす悪玉菌が

・加熱によって死滅する
・冷凍(氷点下)では繁殖できない

という理由で原材料一括表示がなかったり、
食べやすくするために串に刺していたり
していても全く問題ありません。

私もいつも串に刺された焼き鳥を美味しく
いただいています。


ただ、私は漬物業界の一人として
あえて、注意喚起したいのが、

きゅうりの一本漬けなどの冷蔵保管の非加熱商品です。

仮に衛生管理の行き届いた工場で
きゅうりの一本漬けを個包装して、
そのまま温度管理をして販売することは
問題ないとの判断でユニスタで
当初1回目は割り箸に刺して販売しました。

その際には、

・ぬか漬けという善玉菌が豊富
・菌の繁殖を防ぐため、車での移動時もポータブル電源を
 活用したミニ冷蔵庫による温度管理

によって衛生面の管理したつもりでした。


しかしながら、後日、高鍋保健所に
HACCPに則ったきゅうりの製造管理方法と
徹底した温度管理による販売方法を示した上で
今回の販売方法について伺ったところ、


工程上、割り箸や串などに刺すという行程が唯一、
悪玉菌のその後の付着の恐れがあり、
それによる悪玉菌の繁殖の危険性から
好ましくないとの指導がありました。


そのため、現在は指導をいただいた通り割り箸に刺さず、
きゅうりのみを袋に包装して販売しています。


このところ、きゅうりの一本漬けを
割り箸や串に刺している様子を
見かけることがありましたので、

あえて私たちのこれまでの経緯を書きました。


ちなみに、きゅうりの一本漬けのような浅漬けだけでなく、
パイナップルなどのフルーツも同じ扱いになります。


これから暑くなりますので、
適度な塩分補給にお漬物を。

今日は長文、失礼しました。


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