大根櫓(やぐら)づくり
前々回宮崎県ならではの漬物の材料として天日干し大根をご紹介して、
前回はその天日干し大根づくりのご紹介をさせていただきました。
順番が逆になってしまいましたが、今回はその大根櫓づくりのご紹介です。
私は天日干し大根はもちろんすばらしい宮崎の食文化の一つだと思っていますが、それを作り出す大根櫓そのものもとても素晴らしいと思っています。
ちなみに、あの大根櫓は11月に建てて2月頃まで使い、その後はどうなるのか?
すべて解体して使っていた竹は畑の一部分を使ってそこにきれいに収められます。つまり、毎年建てられているのです。
では、どうやって大根櫓は作られるのか。
私はぜひこの大根櫓づくりをたくさんの人に紹介したく思っていたところ、
ローカル映像クリエイターで新富町地域おこし協力隊でもあり、こゆ財団ブランド推進室室長でもあるマーシーが快く引き受けてくれました!
この場を借りてお礼申し上げます。マーシーのfacebookでも紹介されていますのでぜひ!
では今から櫓建てまーす!
竹を一本一本抱えあげ、黒い紐を力いっぱい一本ずつ締め付ける、それを繰り返し繰り返し行うことでこの大根櫓が出来上がります。
生産者の方の分厚い手もこの通り。
強い力が加わる場所は補強しても補強しても手が傷みながらの作業です。
さらにこのあと雨を凌ぐためのブルーシートを付ける作業が続くのです。
すべてが職人技。そして人間の力でこんなに大きな建物を作るのは家族だからこその息のあった作業があるからこそ。
大根櫓には家族の強い絆があるからこそ建てられるのだと私は想っています。
大根の子守りや大根掛け作業も家族みんなが協力しあってできる天日干し大根。
私はそんな愛がいっぱい詰まった天日干し大根を生産者の方々から引き継ぎ、待っているお客様へお届けします!
天日干し沢庵を食べることがある際はこの生産者の方々の愛もいっしょ感じていただければ嬉しいです!
大根櫓づくりの大変さはまだまだ伝えきれていませんが、少しでも生産者の方々の作業内容や苦労が伝わっていただければ幸いです。
そして、今回撮影に協力していただいた中山さんご家族、ありがとうございました。また、マーシー、撮影ありがとうございました!
では、また!
※写真の一部は中山さんご家族以外にも契約生産者の方の櫓の写真も使わせていただいています。