眠気

2020年6月30日

眠気と目覚めの中に居て、矛盾の中の浅い夢。
安心する声を聞いても沈まない意識。
水の中に沈むように身体を動かしても、直ぐに水に浮いてしまう。
足掻くようにしていても、何も産まれなかった。
冷たい水を飲み下して、全て諦めてしまおうか。
冷や汗と、自分の気持ちがぐちゃぐちゃに混ざって。
目の前にガラスの板があって、世界から遠ざかるみたいだ。
いつも回る頭の中は、回転を止めてぷすぷす声を上げて助けを求めてる。
いつもはぐるぐるする胸の中も、静かに横たわって凪いだ海のよう。いや、それは嘘。
ガラスの板は割れない。この柔らかい拳じゃ壊れない。叩きわろうと疲れて頭を預けても、やってくるのは目覚め。
眠気に襲われているのに目覚めしか私のことを構ってくれない。
いつだって欲しい時に来てくれないんだお前は。

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