2021/07/28
朝焼け
心臓
キャベツ
知らぬ間に、朝がやってきていた。外は朝焼けまみれ。
眠れぬ夜を幾度となく過ごして、何度この景色を見ただろう。見る度、私は無駄な時間を過ごしているのだと実感して悲しくなる。
心臓の鼓動に耳を傾けて、身体を揺らしても、どんな音楽よりも楽しくない。
夕飯に食べた粗末なキャベツが胃を遡る。登ってくる胃酸に耐えながら僕はこの夜を過ごした。なぜ僕だけ、と思うだろうが、これはまた不思議、世の中の人皆がそういう風に夜を過ごしているのだ。皆話さないから気が付かないだけ。
僕の被害妄想、全て。朝焼けは夜更かしを咎める為に神様が作ったものだ。夜更かしは神にしか咎めることができない。それ以外の人間が咎めることなど出来はしないのだ。