朝日
2020年8月26日
運命はそんな簡単に私に微笑まない。
けれど、その日は朝日がきちんと見えた。
毎日見えているはずのそれがはっきり見えたのは何日ぶりだっただろうか。
さんさんと降り注ぐ美しい光。この地球を照らす光はこんなにも明るかったのか。
人間は考える葦であると。どこかで聞いたような気がする。そうであれば、日差しは必須科目なのだろう。
家に引きこもる事を人生の悦びと思っていたが、そうでは無いのかもしれない。
この美しい光を全身に浴びて、踊りながら口から酸素を吐き出すことが、私が人間的に生きるということなのかもしれない。
考えるためには日差しが必要。日差しを浴びるにはどうすれば考えなければいけない。
けれどダメだ、朝日にたぶらかされて酷く眠い。もう、これ以上考えられない。ゆっくり日差しを浴びて、私はこのまま。
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