飽
2020年7月17日
あくせくあくせく必死になる事に飽きてしまった。
疲れて眠ってしまう前に考える事は大概が無駄なのだ。
雨が降って憂鬱。会えば気分が晴れるような「君」なんて存在、いた事がない。
俗っぽい言葉で浅はかな妄想書き連ねて、眠る前に少しだけ泣いたとしても、布団の中で獣のように遠吠えをあげても、救いはやってこない。
地獄に落ちていく時間を必死に引き伸ばしているだけ。朝か来るまでの時間を引き伸ばしているだけ。
必死になって、真面目に行きて何になるというのだ。もう演じるのもとっくのとうに飽きてしまった。
空いた窓から吹き込む雨で頭髪はびしょ濡れ、もう乾かない。
偽物の笑顔すら浮かべられない偽善者の、言葉の裏に無意識の悪意を感じた。
聴こえてくる薔薇の匂いはバラバラになって私を包む。
けれど偽善者は偽善者。悪意を隠しきれてないことにも気がつかず、偉そうに毎日を。
私が必死に生きていることが馬鹿らしい。飽きてしまった。このまま誰もいない海辺で波に攫われてしまいたい。
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