暗闇

2020年7月9日

情熱を注げない。
生きるのに必死すぎて、情熱を注げない。
日々熱情を持って生きている人はどうしている。
ながらでは情熱をきちんと注げない。
ただ、情熱を持って生きていくだけでは、社会で生きていくには息苦しい。
雲の上、空の上、自由になって、成層圏の上。
自由になりすぎて息苦しくなりそうだ。
無重力の中では羽だって役に立たない。
重力から突き放されて、どこか遠くへ。
遮るものも、抱きとめてくれるものも無い。
ただ、果てのない暗闇の中、酸素もない中。
一定の力でただ真っ直ぐに遠くまで飛んでいく。愛おしい重力に見放されて、真っ直ぐに遠くに。
その先にあるはずもない楽園夢見て、両手を広げて阿呆のように闇の中を飛んでいく。
そう、考えてしまう。こう、考えてしまう。情熱を注げない。全てをかなぐり捨てて、走っていけない。
暗闇が怖い、あんなに綺麗な夜空も近づけばただの暗闇、障害物の無い暗闇。
そこに無邪気に飛び込めたら、どんなにいいのだろうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?