撫でて

2020年7月16日

なんだってない、朝起きれない、そんな気分。
布団の中から出る事が、こんなに難しいことならば、毎日繰り返す私はどれだけ偉大なことか!
足首を宙に吊って、そのまま空に飛んでいってしまいそうな毎日。
そこにあるはずもない手首の傷と、握りしめた髪の毛、剥がしたかさぶた。
人の波の中に立っているだけで倒れてしまいそう、人の視線があればそのまま燃えてしまいそう。
そんな気分で過ごしていても、誰も頭を撫でてくれない、だれも宙に浮かんだ足を抱きとめてくれない。
だからいいじゃないか、ここから出ることくらい、当たり前のことをしているくらい、自分で褒めてやっても。
誰かが頭を撫でてくれれば、安らかに空に飛んでいけるのに。

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