怖い

2020年7月14日

ゆっくり眠ると思う君の事?
私は思わない君のことなんて。
ゆらゆらする夢の中で揺らめくのは君じゃない。
君が好きなのは私なら、私は君のことが好きじゃない。
嗚呼、同じ気持ちが返ってくる、同じ気持ちだなんて期待するだけ無駄。
君に向けて発した言葉は自分に向けて返ってくる。真っ暗な君、瞳の中の黒は漆黒。
吐き捨てたような言葉や、私の捨てた確かな覚悟も君の前では無駄になるだろうな。
もう会うことも無いのだろうけれど会えば私の意志などすぐに壊れてしまうだろうな。
もう君を探すことは無いけれど、考えると恐ろしい。
同じ世界に生きていることが、急に怖くなる時がある。同じ空気を吸っていて、同じ身体の構造なのが恐ろしい。
二度と許さないが壊れてしまう前に、全てを忘れてしまえるように、新しい世界にたどり着くしかないのだろうか。

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