一般用医薬品での分類とは?|クスリのアウトプット#4
きむっちです。
前回の記事では医療用医薬品と一般用医薬品があることを説明しました。
簡単に振り返っておくと、
一般用医薬品(OTC薬)は自分の判断のもとで薬局・ドラッグストアで購入するクスリのことになります。
今回の記事では、一般用医薬品での分類について解説していきます。
この記事を読むことで、一般用医薬品の分類について知ることができますよ。
【注意点】
今回は改正された「薬機法」のネット記事に沿って書きました。
そのため、この記事の下にある書籍と一部異なる箇所があります。
【この記事を読んでいただく前に】
この記事を読んでいただく前に
「医療用医薬品と一般用医薬品の違い(#3)」を振り返っておくとさらにわかりやすくなりますよ。
一般用医薬品の4つの分類
一般用医薬品では、次の4つに分類されます。
引用元:こちら(第一三共ヘルスケア)
ここからは、引用元の情報を参考にしながら解説していきますね。
要指導医薬品とは
要指導医薬品はOTC薬として市場に出たばかりのもので、販売するために慎重さを求められるクスリのことを指します。
販売・購入の際に医師の処方せんはいらないものの、薬剤師が対面で情報提供や指導などをすることが義務付けられています。
このようなことから、インターネット販売ができない医薬品の区分を指します。
また、一般の消費者が間違って購入しない場所に配置されていることが多いです。
要指導医薬品は医師が処方するクスリでないことから、医療用医薬品には含まれません。
一般用医薬品の4つの分類
最初の表では一般用医薬品では3つに分類されていますよね。
細かく見ると、一般用医薬品は次の4つに分類されます。
ここから4つの分類について詳しく説明していきますね。
【第1類医薬品】
● リスク分類
副作用で日常生活に影響が出るほどの健康被害が発生する可能性があり、使うときには注意が必要なもの
● 情報提供
正しく使ってもらうために必要な情報を紙で説明しなければならない
● クスリの例
胃腸剤(H2ブロッカー)、ニコチン貼付剤など
● その他
一般の消費者が間違って購入しない場所に配置されていることが多いです。
【指定第2類医薬品】
● リスク分類
第2類医薬品音うち健康被害のリスクが高まるものの、依存性・習慣性のある成分など
● 情報提供
正しく使ってもらうために必要な情報を、できる限り説明するようにしなければならない
● クスリの例
風邪薬、解熱鎮痛剤など
【第2類医薬品】
● リスク分類
副作用で日常生活に影響が出るほどの健康被害が発生する可能性があるもの。
● 情報提供
正しく使ってもらうために必要な情報を、できる限り説明するようにしなければならない。
● クスリの例
風邪薬、解熱鎮痛剤など
【第3類医薬品】
● リスク分類
日常生活に影響が出るくらいではないが、調子が悪くなる恐れがあるもの
● 情報提供
情報提供は求められていない
● クスリの例
整腸剤、ビタミン剤など
OTC薬ではリスク分類が表示されている
消費者に対してクスリの服用時のリスクを知らせるために、クスリの瓶や外箱などにリスク分類が表示されています。
飲み薬以外(目薬、軟膏など)にもリスク分類が表示されているんですよ。
【クスリの陳列でも配慮】
ドラッグストアではOTC薬の分類に応じて陳列が異なります。
特に第1類医薬品では一般の消費者が取りにくいように配慮されることが多いです。
第1類医薬品ではネットでも購入できるので、あまり配置の区分は関係なくなっている側面もあります。
まとめ
OTC薬ではこのように分類されることになります。
引用元:こちら
最後に
現在ではOTC薬では要指導医薬品以外はネットで購入できるようになっています。
便利にクスリを購入できるようになっているからこそ、クスリには副作用があることを知っておくことが大切です。
特にリスクが高いものほど副作用が大きいと説明してきました。
一般用医薬品においてもリスクがあることを知り、薬剤師に相談しながら正しく使ってみるのがよいと考えています。
次回のお知らせ
次回は「クスリの両刃」について解説していきます。
この記事の中でも触れていますが、副作用を考えた上でクスリを正しく服用することが大切です。
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最後までお読みいただきありがとうございます。
もっと詳しく知りたい方はこちらの本を参考にしてみてください。
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