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「問う」力の大切さ②自分にとっての情報の真偽を見極める
3/1、無事に次世代の教科書のサイトローンチを果たした。
今回は、次世代の教科書が学びのテーマにしている「問い」の価値の根拠を探っていこう。
それは「自分にとって」どんな情報なのか?
前回の記事で、「問い」と向き合う力を持つことの大切さを述べた。
それは、予想外の出来事が起こった時、進むべき道を自分自身で選択できるようになるための力であった。
実は、問う力を持つことの大きなメリットがもう一つあると考えている。
それは、「自分にとっての情報の真偽を見抜きやすくなる」ということだ。
世間に溢れかえっている情報は玉石混交で、信憑性の高いものもあれば、明らかに正しい根拠に欠けるものもある。そういった情報の海の中から、正しいと確信が持てる情報を選び出すには、それに対して適切な問いを与えられるかということが肝になる。
それは、情報が客観的に正しいかどうかということというよりむしろ、「自分にとって本質的な情報なのかどうか」、そして「どう解釈すべき情報なのか」を考えられる力だと思う。
たとえば、「AIが今後、仕事のほとんどを奪うという予想」を書いた記事があったとする。
その記事では、単純作業やデータ照合的な作業の多くがAIによって代替されているという事実を提示し、「AIによって奪われない人間ならではの仕事を選ぶべき」という結論に導いている。
多くの人はそこで、ただ漠然とした不安感を持つだろう。あるいは、「AIに代替されないような仕事選び」をするためにある程度頭を捻らせるかもしれない。
だが、本質的なのはきっと、この記事自体の主張やそこから得られた短絡的な所感ではなく、その情報が「自分にとってどれくらい重要な情報なのか」を問えることだと思う。
「AIが奪う具体的な仕事とは何なのか?」
「AIによってその仕事は完全に奪われてしまうのか?」
「そもそも奪われることは悪いことなのか?」
「『AIによって代替されない仕事』の定義はなんなのか?」
「人間らしい仕事とはなんなのか?」
「この情報を知った上で、自分はこれからどう行動していくのか?」
このような問いを重ねた結果、意外と今のまま頑張っていればいいという結論に至ることもあるだろうし、ジョブチェンジすることが妥当と判断することもあるだろう。
いずれにせよ、漠然とした不安や情報そのものが与える印象によって行動するより、自分にとってどういう位置づけの情報なのかはっきりしていたほうが、その後の判断・行動がしやすいのは確かだ。
これが、自分にとっての情報の真偽性を問うということであると思う。
まことしやかに謳われる時代の総意のようなものにも、一度疑ってかかること。
それを、自分なりに噛み砕くために問い続けるということ。
不透明な時代を生き抜くにあたって、この力は持っておいて損はないと思う。
だから、こうやって偉そうに主張をするこの記事自体にも、「これは自分にとってどんな意味があるのか?」と問いかけてみてほしい。
その結果、読者がどう判断してどう行動しても良いと思っている。
問いかけて、自分なりに行動するというあなたの変化自体が、私達が実現したかったことなのだから。
(③に続く)