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4weeks to 広島湾岸TR

行きつけの町中華が夏限定の炒飯というのをやっている。レタスと大葉と梅としらすが入ってて、爽やかでとても美味しいのだけど、メニューの名前を決めるのに大将とママさんが大揉めしたそう。

梅だのしらすだのこだわりをネーミングにも出したがる大将を押し退けてママさんが付けた名前が『夏チャーハン』。一日を終えてカウンターに座った勤め人が、晩ごはんの支度をおやすみした子供連れの親が、夏チャーハンと口にするところを想像してみる。愉しみがあって潔くて素晴らしいと思った。センスってこういうところに出るんだなって。

えっ、広島湾岸まであともう4週間しかない。
ヤだ!(ヤじゃない)

トレーニングの進捗

【サブ70達成】
70kgまで落とすことを目標にここまで食事面で努力してきて、ようやく69kg台の数字を早朝の体重計に見ることができた。「サブ70おめでとうございます!」と友人に言ってもらったときはそんな言葉もあるのかwとおかしかったけど、口にしてみるとちょっとした達成感があって悪い気はしなかった。

盆休みに水上村で敢行したダイエット合宿の成果が出た
ありがとう拓ちゃんまこっちゃん!

ただ、3kg減のおかげで体が軽くなったとか、登りが楽になったとかいう主観的な変化はあまり感じられていない。強いて言うなら以前の写真と見比べると自分の姿がシュッとしてきたくらいだろうか。
最高やんけ。

大会まであと4週間を切ったので、ここまで黙認してきたポテトチップスを断つことでフィジカルを仕上げていこうとしている。

話は逸れるが、なかやまきんにくんのYouTubeのなかでもコンテスト明けに焼肉を腹いっぱい食べているシーンが無性に好きだ。究極に近い摂生から解放されたひとは、あんな顔して食事するんだな〜なんて見惚れてしまう。

ポテチ抜きによって鍛え上げられるメンタルそしてポテチをつまみにビールを飲む広島からの帰りの新幹線を想像する傍で、代わりに食べても大丈夫そうなおやつを必死に検索中のわたしの現在地は、究極の摂生とは程遠いところにある。

【メンテナンス】
骨盤矯正も含めてセルフケアを交えながら練習を積んできたし、マッサージガンを使うようになってからは腸脛靭帯が悪くなることも無くなった。自分でできることが増えたのは昨年の今頃に積極利用していたパーソナルトレーニングのおかげだし、練習中のランニングペースを上げすぎないことで故障リスクをなんとか抑えてここまでやってきた。

けれど、2度目の脊振月例会のあとで体幹のゆがみと足首の痛みで練習を飛ばしてしまう一歩手前まで達したので半年ぶりにスポーツ整体へ。今回の広島湾岸への挑戦は、故障せずに練習を続けられることが最低限であって一番大事だって言い聞かせてる。アクセルをふかすところと自重するところの見極めは大切。

【LT2】
5月から有酸素運動の強度にこだわり続けた心拍数だったけど、7月のきりえびの振り返りを元に閾値走を織り交ぜるようにしてる。160bpmあたりの維持を狙って5分間走+1分ジョグを5本1セット。後半の出力低下を防ぐ効果が少しでもあればいいなと思ってやってるけど、本番まで5回積めるかどうかといった具合じゃ効果を実感するのは難しいだろうなと思う。中間で振り返りを挟んで練習内容を見直した、っていう「やってる感」を得るプラシーボ効果のほうが大きいかもしれなくて、むしろそれで良い。

【月間300km、10000m+】
体重は減った、故障もしてない、練習強度を少し上げた、といったいいことづくめの感じでここまでやってこれて、8月は初めて月間走行300km、累積10000m+を達成した。周りの方々と比べるとたいしたことではないのだけど、これまで月250kmいけばすぐ故障してたことや昨年の今頃は膝の怪我から回復してランニングを再開したばかりだったことを思うととても嬉しい。相変わらず速く走ることはできないけれど、5月から段階的に週のマイレージを増やしていくことができたこともあって、走ることに対しての抵抗というか「好きでやってるくせに一方で感じてたちょっと面倒くさい気持ち」は少し軽くなった。

きっと、周りに良い仲間がたくさんいて、走る機会とモチベーションを共有してここまでこられたからだと思う。楽しみながらたくさん走り、自分のものだといえる走力が少しずつ身についてきた。友人や環境に恵まれていることが、ほんとうにありがたいです。

皿倉山、国見岩から市街地を眺める
北九州の山は長崎に似て街と海が近くて好きだ
脊梁山地をたっぷり走り回ることができた
ピストントレイル、良い大会だったなー

経験値アップ

【暑熱対策】
レース当日の気温は最高30度~最低20度あたりを予想していて、街中にもルートが設定されている広島湾岸なので暑さに対する備えは必須。電解質と水分の補給に気を配るのはもちろんだけど、特にこの8月はアームカバーや帽子用の日除け布などウェア・ギア類での工夫をいろいろと試してきた。

二等兵ぴらぴら
(と呼んでいるモンベルのサンブロックスクリーン)

とくにボランティアで参加したやっちろドラゴントレイルで得た経験値は大きかった。氷を帽子の中に入れてあげたり、首・脇・鼠径部の頸動脈を冷やしてあげると選手がすごく気持ちよさそうで、また元気を取り戻して前に進むことができていたようだった。「選手の体を冷やしてあげるボランティアの人」はWestern States Endurance Runを完走した方のblogやpodcastで見聞きしたことが基になっていて、SNSやメディアで得たものを自身の経験に落とし込むことができた素晴らしい機会だった。

【夜間走】
「不規則な生活を送っている人のほうが夜間走には強い」と聞いているのでわたしはむしろ弱いほう、眠気に負けてしまう方じゃないかと思っているんだけど、どうもそうじゃないらしいことが分かってきた。深夜のコンビニでバイトしてたことがあるくらいなんやけどな、、、。

24時間以上行動する脊振縦走の練習会やこれまで参加したオーバーナイトランなど、ちょっと欠伸が出る時間帯はあるものの眠気に負けてフラフラするといった経験がない。走力が弱いわたしにとっての長所かもしれなくて嬉しい反面、幻覚が見えてああだこうだといった場面がいまだにないので寂しいような気もしてる。

コツらしいコツといえば、夜間の補給には分解吸収に負担が少ないシンプルな糖質を選ぶことと、おなか一杯にならないこと。あとは、何種類かのラムネやグミをジップロックに混ぜこぜにしたお楽しみ袋をつくり、夜中にそれをポリポリつまみ、「ち、ちがう、これはただのビタミン剤じゃ.......」とはだしのゲンごっこをすること。

そうだね、ヒ■ポンだね。

血糖値のどうのこうのはまだよく分かっていないけど、だいたいこういうことで合っていると身体が教えてくれている(ような気がする)。

大会に向けた準備

【やらなくていいこともやる】
エイドステーションやドロップバッグポイントでやることも整理できてきたし、補給食も大枠は決まった。レースや長時間行動の練習を積んできた成果だなと思う。
おかげで最近ではどうでもいいことにも意識が向くようになってきて、ヘッデンや心拍計やGPSウォッチをわざと充電が切れるまで使ったらどういう挙動をするのか一度観察してみるっていう練習もした。

わたしが使っているPOLARの心拍計は公称30時間稼働なんだけど実際は28時間もってくれない。広島湾岸の目標タイムに対して結構いいところを突くラインで、自前のギアに挑発されたような気分だ。だけど当たり前のように充電ケーブルは持っていく予定だし、心拍計の充電が切れてCOROSウォッチとのbluetoothペアリングが切れるときの挙動もばっちり予習してある。
我ながら気持ち悪いレベルの周到さだ。

【帽子問題浮上】
前回の投稿で「必携品に挙がっている『帽子』の解釈如何によっては死活問題になりかねない」と書いたが、その不安が現実のものになった。

大会からの回答は「帽子は頭部保護や日除けのためのつばのついたもの」とのことだった。わたしは普段ゆるめのランニングの時くらいしかキャップを被らないので、レース中に着用しないことも視野に入れて小さく丸められるようなものを見つけないといけない。

また何か根拠のない期待を込めて新しいものを買って、鏡の前で被ってみて似合わなさにがっかりし、広島に一度連れて行ってあげるだけであとは部屋のオブジェの一部になる帽子が増えるのだと思うとすごく憂鬱だ。


終盤にきて貼り付けるメディアが乏しい感じになってしまって残念なので、最後は滝遊びで締めたいと思います。ではまたそのうち。

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