着物での食事、ハンカチをかけるか問題
着物にまつわる書籍やSNSでの情報を見ていると、ときどき目にするこの話題。
膝の上はもちろん、帯や衿元を覆うように大判のハンカチや手拭いをかけると良いとされています。
その理由は着物を楽しみ始めると少しわかります。
それは、絹物は水に弱い性質があるから。つまり、もし汚れがついたら生地が弱る&お手入れに出さないといけないということです。
大切な着物を守るため、お手入れに出す手間やコストを防ぐために、食事の時にはハンカチをかけましょうということなのです。
洋服と着物の違い
実際に私も着物で食事をする時に何度かハンカチを使用してみました。
すると、ふと手元を見た時にうつる自分の着姿を見て、どこか違和感を感じました。
「どうしてだろう?」
その理由を考えてみると、「洋服の時にはそんなことをしないから」ということが頭に浮かびました。
洋服で食事をする時、ちょっとおしゃれなレストランでない限り、席に置いてあるナプキンを使うことはありません。
むしろカジュアルなレストランにはナプキンなんて置かれていません。
ましてや、服を汚れから守るために自分のカバンからハンカチを取り出して、使った試しがありません。
そういった生活背景だから、着物の時だけカジュアルな場面でもハンカチを膝や衿元にあてることに違和感を感じました。
そして、この食事の席で写真を撮ったりする場合は、間違いなく「衿元につけているハンカチは外して写真に写りたい」とも思いました。
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