オフ会参加で感じた、「着物」という共通言語が結ぶつながり
カメラ、料理、推し活など、同じものが好きな人たちが集まると、初めましての人どうしでも打ち解けるまでの時間がかなり短いと感じます。
年齢も、住んでいる場所も、職業もバラバラ。
あるひとつの共通するカテゴリーがあるだけで、新たな出会いがたくさんあります。
京都オフ会に参加してきた
5/19-20の日程で、行きつけの着物店さんのアテンドで京都オフ会に参加しました。
2日間の日程はざっとこのような感じ。
2日間の服装
1日目はあいにくの雨。気温は18.5↔︎20.9℃
片貝木綿×金魚の刺繍帯 足元はレインブーツ
ぬれても平気な木綿にレインブーツを合わせました。
(帯は正絹ですがどうしてもこの帯が使いたかったので、傘でできるだけぬれるのをカバー)
木綿100%の生地は、少し蒸し暑く感じる場面もありました。
2日目は晴れ。気温は14.8↔︎27.0℃
雪花絞りの綿麻紅梅×金魚の刺繍帯 足元は足袋に木草履
気温が高かったですが、綿麻紅梅の生地が軽くて涼しく、比較的快適に過ごせました。
前日に雨傘として使ったものが、2日目は日傘として活躍しました。
特に楽しかったスポット
屋形船
嵐山の桂川を屋形船に乗り、30分間ほど揺られます。
川の上から見る嵐山の新緑は、雨にぬれて緑の深みがより増してきれいに見えました。
途中、売店船と呼ばれる船が横づけしてきて、軽食を買うことができました。
船の屋根下には、「おでん」「イカ焼き」「みたらし団子」ののぼりが。
船の上で大きなおでん鍋に仕込んでいたり、網の上で焼いた出来立てを食べることができます。
みたらし団子をいただきましたが、焼き目のついたお団子が柔らかくて美味しくて最高。
おでんやイカ焼きのいい匂いもして、食欲をそそられました。
嵯峨嵐山文華館
企画展で美人画が展示されていました。
絵の美しさもさることながら、私たちが注目して見るのは描かれている人たちの着物。
おはしよりはなく、長い裾をたくし上げている人。
着物や襦袢を4枚も重ねて着て、衿合わせはかなりざっくり。
帯も博多帯などを無造作に結んであります。
今一部にある「着物はこう着るべき」みたいなそれは、少し時代をさかのぼると微塵も感じられませんでした。
描かれた彼女たちの姿を見ていると、今の時代ももっと自由に着ていいんだよなぁと改めて思いました。
藤井絞さん
昔ながらの町屋の建物がそのまま残る社屋。
畳の部屋にたくさんの商品が並べてありました。
それらを見ることができるのはもちろん、染色の方法や絞りの技法など、プロの方からわかりやすく説明をしてもらえる体験は貴重なものです。
もちろん、商品を見たからといって、何か買わないと帰してもらえないなんてことはありません。
むしろ、そういう話を冗談のように話せる空気感さえありました。笑
「着物」という共通言語がある ということ
今回参加した2日間で、着物店の人以外はみなさん初めましての方々。
私自身、とても社交的というわけではないので、正直少しドキドキしていました。
でも、「着物」という共通言語があることで、私の心配をよそに、初めまして同士でも次々と話題が弾みます。
「この着物どこのですか?」「綿麻の上布です」「涼しそうでいいですねー!」
「この金魚かわいい!」「そうなんです、出会っちゃったんですー」などなど…
その会話の中には、日本人特有の謙遜する雰囲気はほとんどありません。
「私なんて…」「いえいえ、安物なので…」などと謙遜せず、「ありがとうございます」「嬉しいです」とほめられたことを素直に喜ぶ。
そんなやりとりがとても心地よく感じられました。
年齢も、住む場所も、職業もバラバラ。
そんな初めましての人たちが「着物」という共通言語を持って集まるその場所は、私にとって大切にしたい居場所になりそうです。
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