ふだん着物、アイテムをどう増やすか
何かひとつのことにハマると楽しくて、次から次へとそれに関係するものを集めたくなりませんか?
刺繍にハマったら、刺繍のやり方の本を買い、刺繍用の針と糸、枠を買ってみる。
やり始めると、今度は「〇〇があるといいなぁ」と考える。
それが悩ましくもあり、楽しくもあります。
私がふだん着物を始めた頃、まさにこの状態でした。
そこで、まずは実家にある着物をほとんど全て持ち帰りました。
数があることはありがたかったのですが、中身を見てみると、季節感や色合いなどアイテムの偏りがかなりありました。
そこで、
・季節ごとに少ないアイテムを補う
・合わせやすい色味・柄づけを考える
この2つのポイントに気をつけながら、少しずつアイテムを増やしていくことにしました。
実家にあった着物や帯はほぼ袷、ほぼ暖色系
私の母と祖母は和裁を習っていたこともあり、練習で作った着物や帯がいくつかありました。
着物は袷が多く、単衣や夏物は1−2枚程度。
そして色合いはほとんど全て濃い赤やオレンジがどこかしらに使われた暖色系。
ふだん着物を始めようとした時期が夏の前だったこともあり、早速「夏にどれをどう合わせれば?」と行き詰まってしまいました。
①季節ごとに少ないアイテムを補う
手持ちには、寒い季節に使える着物や帯がある程度の数あります。
寒さが和らいだ春や夏の初め、まだまだ残暑の残る秋に使えるものがあるとよさそうだな、と考えました。
着物と帯どちらも、
真冬以外に使えるアイテム
を探すことにしました。
着物は単衣や夏物中心に、帯は夏にも使いやすい透け感のある夏帯や、汎用性の高い半幅帯も見ていきました。
②合わせやすい色味・柄づけを考える
手持ちアイテムの色味は温かみのある色がほとんど。
差し色やなじませる役割を果たす色のものがありませんでした。
そこで、
・手持ちアイテムが活かせるように暖色との相性がいいもの
・差し色になるもの
・何にでも使える色味のもの
を探しました。
【着物】
青ベースや黒など、寒色系を中心に探しました。
すると、単衣や夏物は寒色系のアイテムが割と多く見つかりました。
そして手持ちの着物は細かい総柄のものが多いので、柄づけが細かくないもの、無地場の多いものを探します。
【帯】
帯は合わせやすい白や紺ベース、中間色となる黄色を中心にアイテムを追加。
そして名古屋帯なら、帯の前やお太鼓部分に柄がくるポイント柄は総柄の着物と相性が良く、合わせやすくなります。
この①②を考えながら、新たにこのようなアイテムをお迎えしました。
帯小物も合わせやすい色味をプラス
帯揚げや帯締めも着姿全体のアクセントになります。
青や黄色が使われているもの、特に色に深みのあるターコイズブルーや中間色のイエロー系のものはお迎えしてから出番が多いです。
そして、帯揚げと帯締めの色味を合わせると、全体的にまとまりやすくなると感じます。
こうして少しずつアイテムを増やしたことで、手持ちアイテムも活かしつつふだん着物コーデのバリエーションが増えていきました。
手持ちアイテムを出先で思い出す方法
新しいアイテムを探しにお店へ行った時、ほとんどの人が「自分の持っているものに合わせやすいかどうか」を考えて購入するかどうかを決めると思います。
頭の中でぼんやりと持っている着物や帯を思い出します。
が、自分の記憶力を過信してはいけません。笑
覚えていると思っていても、細かな色味までは思った以上に正確には覚えていないのです。
実際に記憶を頼りに購入、蓋を開けてみたら合うと思っていたアイテムとの色味がイマイチ…なんてことが起こります。
そんな失敗を回避するために、Googleキープというアプリを使ってアイテムを管理しています。
・持っているアイテムの写真を実際の色味に近い状態で撮る←これ一番重要
・寸法や買ったお店など簡単な情報を入れる
・「袷」「単衣」「名古屋帯カジュアル」などラベルを設定する
こうすることで、ジャンルごとに自分がどんなアイテムを持っているかを一覧で見ることができます。
新たにアイテムをお迎えしたら、その時に写真を撮って情報を保存しておくと抜けがありません。
少しずつ好きなものをお迎えする楽しさ
・季節ごとのアイテムを揃える
・合わせやすい色味・柄づけを考える
手持ちの着物や帯が暖色だらけで、困ってしまったことがきっかけで「どうすればいいだろうか?」と考え始めました。
私の場合は、
暖色が多いなら寒色を入れる、白やベージュ、黒や紺など合わせやすい色を加える。
細かい柄が多いなら大きな柄や無地を入れてみる。
今はこのように持っているアイテムの特徴を整理して、新たにお迎えするアイテムを選んでいます。
着物は形がほぼ同じなので、流行りすたりなく着ることができます。
タンスに眠っている着物や帯と、新しいアイテムをうまく組み合わせることで、その着物の良さを発揮することもできるのです。
もちろん、自分好みな色や柄を選ぶことが大前提です。
せっかくお迎えするのだから、出番をたくさん作ってあげられるように考えることもまた、悩ましくも楽しいひとときです。
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