映画#23『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』
『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』
(The Lost World: Jurassic Park)
監督:スティーヴン・スピルバーグ
脚本:デヴィッド・コープ
出演:ジェフ・ゴールドブラム、ジュリアン・ムーア、ピート・ポルルスウェイト、アーリス・ハワード
配給:ユニバーサル・ピクチャーズ
公開:1997年5月23日(米国)7月12日(日本)
上映時間:129分
(Wikipediaより引用)
更なる描写力で描かれる「喰うか喰われるか」のサバイバルアクション大作、待望の続編
歴代興行収入1位を獲得し、歴史的な大ヒットを記録したスティーヴン・スピルバーグ監督の代表的作品『ジュラシック・パーク』。その続編が5年越しに遂に登場。
主人公は数学者のイアン・マルコム。前作にも登場し、アラン博士と共に事件に巻き込まれた人物だ。「自然の摂理に反する」としてジュラシック・パークを否定的に捉えており、今作においても妻が島へ調査に向かったと聞くまでは「あそこへは二度と行かない」と述べていた。
主人公、そしてパークの設立者のジョン・ハモンド以外の登場人物は一新されており、物語も前作と比べ非常に賑やかになっている。
舞台も変更されており、サイトB(恐竜の育成を行うエリア。前作はサイトAが舞台だった。)にて事件が巻き起こることとなる。
シリーズではお馴染みの、恐竜から逃げるシーンやそれによる二次被害(例えば車が落下するシーンなど)は前作よりも多くなっており、パニック映画としての側面はこの頃からかなり強めになってきている。
またシリーズの顔とも呼べるティラノサウルスの登場シーンが非常に多いのも特徴的だ。序盤から終盤まで、ほぼ必ず絡んで来ていると言っても過言ではない。中でもアメリカ本土に持ち出されたティラノが街で大暴れするシーンは圧巻である。
まとめ
一貫してずっとドタバタ展開が続く、まさにTHEパニック映画のような今作だが、その一方で評価はシリーズ全体的に見て低い。私も正直に言うと、今作に関してはあまり好きではないのが本音だ。
まず一部の登場人物があまりにもアホすぎるのが非常に気になった。「パニック映画にそんなものを求めるのはお門違いだろ!!」と言われるかもしれないが、「いやそうはならんやろ」と思わざるを得ない展開があまりにも多すぎた。もし俺がイアンだったら間違いなくストレスで死んでる。
また最後でティラノがサンディエゴで大暴れするシーンも、確かに大迫力ではあるものの、残り20分でその展開に持っていくのは少々無理があるのでは…?とも思ってしまった。
こんなことを言うのは野暮かもしれないが、スピルバーグ監督の手腕を以てしてでも隠せきれなかった脚本の抜けの多さが、本作の低評価の理由だと私は個人的に解釈している。
それではまた、次の映画にて。