
映画#84『パシフィック・リム』
『パシフィック・リム』
(”Pacific Rim")
監督:ギレルモ・デル・トロ
出演:チャーリー・ハナム、菊地凛子、イドルス・エルバ、チャーリー・デイ、バーン・ゴーマン、クリフトン・コリンズ・Jr、ロバート・カジンスキー、マックス・マーティーニ、ロン・パールマン、芦田愛菜、他
製作会社:レジェンダリー・ピクチャーズ
配給会社:ワーナー・ブラザーズ
公開:2013年7月12日(米国)8月9日(日本)
上映時間:132分
製作国:アメリカ合衆国
【あらすじ】
2013年8月11日、太平洋の深海の裂け目から超高層ビル並の巨体をもった怪物が突如出現し、サンフランシスコ湾を襲撃。「KAIJU」と名付けられたその怪物によって、わずか6日間で3つの都市が壊滅する。人類は存亡をかけて団結し、環太平洋沿岸(パシフィック・リム)諸国は英知を結集して人型巨大兵器「イェーガー」を開発。KAIJUとの戦いに乗り出す。それから10年が過ぎ、人類とKAIJUの戦いは続いていたが、かつてKAIJUにより兄を亡くし、失意のどん底にいたイェーガーのパイロット、ローリーは再び立ち上がることを決意。日本人研究者のマコ・モリとコンビを組み、旧型イェーガーのジプシー・デンジャーを修復する。
超巨大ロボット と 超巨大モンスター、激突。
史上最強の「男の浪漫」がここに降臨。
突如地球に出現した、全てを破壊し尽くさんとする巨大なモンスター「KAIJU(怪獣)」。
人類はこれに対抗すべく、パイロット2人が搭乗し操縦する巨人兵器「イェーガー」を建造。
それから10年後、怪獣の脅威は増していき、人類は劣勢に立たされていた。
果たして人類、そしてイェーガーの運命や如何に……といったストーリー。
巨大なロボットと怪獣が戦う、という至極単純なストーリー。
だが敢えて言おう……「これこそが娯楽映画の最高峰である」と。
気難しいことは考えず、ただただロボットとモンスターの殴り合いに集中できる。
『エヴァンゲリ○ン』のような小難しい設定もなく、
かといって『グレン○ガン』のようなぶっ飛んだ設定もない。
(決して貶してる訳ではないのでご了承を……)
しかもただの殴り合いだけではない。プラズマ砲や蛇腹剣といった兵器もちゃんと登場する。
そして極め付けには音楽も最高と来た。特にメインテーマは至高の一言である。
(是非ともこれを流しながら課題などをやってみて欲しい。まるで自分がイェーガーに乗っているかのような気分になれる。笑)
そして肝心のイェーガーや怪獣のデザインも、まさに一級品レベル。
特に主人公の乗るジプシー・デンジャー(ヘッダーのやつ)。
古傷ができていたり煤だらけだったり、しかも旧世代機であるため性能も新型とは大きく異なる。
だがしかし、そこがいい。ロボットはボロボロの姿であるからこそ真のカッコ良さを発揮するのだ。

他にもクリムゾン・タイフーン(画像左)やチェルノ・アルファ(画像右)をはじめ、個性的なイェーガーが複数登場する。
(個人的に好きなのはチェルノ・アルファ。やっぱりゴツいロボットですよ時代は)
だがジプシー以外は怪獣に破壊され(パイロットも同時に殉職)てしまっているのが少々残念な所。もっと活躍を見たかった……
そして怪獣も非常に巨大かつ迫力満点。

さすがはデルトロ監督と言ったところか。
先述したように、怪獣も決して弱くない。むしろかなり強いと言える。
時には容赦無くイェーガーをパイロットごと破壊するなど、強大な敵として大きな活躍を見せている。
『トランスフォーマー』でロボット映画に目覚め、『ゴジラ』で怪獣映画に目覚めた方には胸を張ってオススメしたい作品。
きっと今作の虜になること間違いなし。
それではまた、次の映画にて。