「リーディングトラッカー」と「一行文庫」と「読む速度を2倍にする技術」と
目が滑る
あぁ、たしかに。わかるわかる。
ADHDかどうかはさておいて、本を読んでいても内容が頭に入ってこない時がある。体調が悪いというか、悪いほどではないけれど集中できないというか、文字を追う速度と頭脳が解釈する速度がズレているというか。
こんな時は、しおりを使ってサポートしてました。
こんな感じで
リーディングトラッカーっていうのがあるんだ。貸し出している図書館もあるみたい。なるほどなー。なんて思っていたら数日後こんなツイートが。
一行文庫
実行力って素晴らしい。同じ投稿を見ていたとするならば、わずか10日でのサイト公開。普通の本が読みにくいなら、1行ずつフォーカスを当てた方が読みやすいなら、いっそのこと全部を1行にしちゃえばいいじゃないかというコンセプト(たぶん)
反響を見ていると読みやすい!という人も多いみたいです。
ちなみに私はダメでした。1行での表示がどうのというよりも、スクロールすることがダメみたいで読みにくくって仕方ない。
読む速度を2倍にするレイアウト
今度は大日本印刷と日本ユニシスがこんな技術を公開。
きっと同じようなところに着想していて、読みやすくするために「単語が途切れないように」「インデントする」らしい。
なるほど。
このサンプルは横書きで、縦書きバージョンの印象は不明だけど、確かに一理ある気がする。
そもそも縦書きとは
そういえば、本城雅人『紙の城』を読んでいたら、新聞は縦書きだから余白が少なく紙面を文字で埋めやすい。横書きにすると余白が多くなりがちで新聞には向かない(なのでデザインに工夫が必要)という件があった。
なるほど。もしかしたら新聞も小説も「文字で埋める」という不文律があり、結果的にそれで圧倒・圧迫を感じる人もいるのかもしれない。慣れていない人にはそれが苦痛なのかもしれない。
だからと言って、余白や改行が多い小説は内容が薄くみえてしまったり、文章のリズムが変わって読み手にきちんと伝わらないこともある気がする。
そう考えるとこの自動レイアウト技術は、余計な余白を感じさせず、かつ、改行しインデントするという、相反する要素をいかにバランス取るかが重要なのだろう。インデントも1文字だと開けすぎで0.5文字分にするとか。