牛角食べ放題は少子化を加速させる
SNSで牛角の食べ放題が議論の的になっているようです。
簡単に言うと、今月からスタートするキャンペーンで牛角の食べ放題が女性半額になるそうな。
これが不公平ではないか?とSNSを中心に騒然となっているそうな。
純粋に驚きましたね。
なんでこれが炎上しているのだろうかと。
文章にしてみても全然わかんない。
老いた自分の感性がネットのボリュームゾーン(牛角に否定的な人が多いのかは不明ですが)と離れてしまったのでしょうか。
昔からレストランで女性しか注文できないレディースセットや、映画館で女性のみ割引されるレディースデーがありました。
それなのになぜ牛角の半額だけは許されないのか。
割引率でいえば映画のレディースで―も半額近いですし、同じ食べ物系でもあきらかにお得なメニュー構成のレディースランチ・レディースセットはいまだに全国にあります。
牛角という知名度のある一企業がXという文句の言いやすい場所でPRしたことで、何か一言申したい人々が盛り上がっているだけなのでしょうか。
私としては企業がやる価値があると判断しているのですから、問題ないのかなと思います。
家族や恋人、それに女性同士での来店が増えると考えてこの企画を組んだのでしょう。
ウイルス問題で一度も来たことがない女性客や最近牛角に来ていなかったを掘り起こすための取り組みではと思います。
そもそもこうやって話題になっている時点で、牛角のPR的には大成功ですね。
しかし今回の騒動で最も驚いたのは、思った以上の男女間の対立の大きさ、男女の分断化でしょうか。
男女間の対立がここまで根深くなっていたという現実に驚いたのです。
もちろん、SNSは誇張された意見や過激な声が大きく目立つ場所であり、必ずしも世間全体の意見を反映しているわけではありません。
それでも、このような割引キャンペーン一つに対して、ここまで男が~女が~という議論になるとは思いませんでした。
Xでは不祥事、暴露、格差問題、そして対立あおりの話題が注目を集めやすいアルゴリズムが組まれているにしても理解できないなあという感想です。
やはり自分の感性が老いてしまっているのかなあ。
今後とやばい現状について
さて、このような分断化、男女の対立、性差の議論が続いた結果どうなるかというと、少子化が進行していきます。
男が~!女が~!という対立がネット上で深刻化すると、スマホネイティブ世代の子どもたちはそういった対立を多かれ少なかれ目にしながら育っていきます。
そして男女交際やら恋愛に興味を持つ頃に少しでもうまくいかないことがあったときに諦めやすくなったり、すっぱい葡萄理論で恋愛に挑戦しない子どもたちが増えることでしょう。
スマホネイティブならぬ男女対立ネイティブの世代が果たして子供を産むでしょうか。
そして牛角騒動とほとんど同時期に、今年の上半期の出生数が発表されました。その数はぎりぎり35万人という恐ろしいもの。
下半期次第では70万人を割り込むことも十分考えられます。
つい10年前まで上半期50万人、1年で100万人が当たり前でしたので凄まじい速度で子どもが減ってきているのです。
そんな貴重な子どもたちが物心ついた時から男女対立に染まってしまったら……果たしてどんな社会になるのでしょうか。