40歳のおっさんが乙四をゼロから受験した話(1/4回)
「ねえ、危険物乙四を一緒に受けない?」
おそらく『妻に一生言われることがない言葉ランキング』で上位に来るであろう言葉を妻から投げかけられた。
妻がこんなことを言ったのには、もちろん理由がある。
この少し前に妻がケガをしてしまい、1か月ほど仕事を休むことになったのだ。
最初の2~3日はリラックスしていたのだが、1か月の休みは思ったよりも長い。
そんな休みの間に、何かに挑戦したいという気持ちが芽生えたらしい。
妻は資格を取ろうと考え、資格リストなどをペラペラめくっていたところ、目に留まったのが
『乙種第4類危険物取扱者』
通称『乙四』と呼ばれる資格だったわけだ。
乙四とは?何ができる?
乙四はガソリンなどの危険物、いわゆる引火性液体を扱うことができる国家資格。
ガソリンスタンドでは最低一人は取得する必要があり、タンクローリーでの移送でも必須、ビル管理、工場でも必要とされるケースがある。
まあ正直乙四だけ持っていても人生安泰なんてことは全くないし、これだけで食っていけるわけではない。
それでも持っていれば職場や職種によっては手当てがついたり、セルフガソリンスタンドのワンオペができるようになったり、仕事の幅が広がる可能性があるかもしれない資格なのだ。
また、若い子たちにとって履歴書に書ける資格として人気であり、工業高校の学生が試験を受けることが多い。
どこで受けられる?
各都道府県で実施している。
1年で1回実施というわけでもなく、それなりの頻度で試験は行われており、人口の多い東京都ではほぼ毎月試験があったりする。
それだけ受験者が多く、人気の資格試験ということでもある。
合格率は?
乙四の合格率は35%程度。
この手の試験の中ではぶっちぎりで合格率が低い。
数字だけをみると超難関資格のように思えてしまうけど、そうとも言い切れない。
理由は次回以降にでもお知らせしたい。
私の勉強期間は?
乙四を受けようと決めてから直近の受験日までの期間はちょうど1ヶ月。
この試験日がだめだったとしても、そう遠くない時期に乙四の試験はあるのだが、
ダラダラやるよりも1ヶ月できっちり勉強して合格したいものだ。
何より受験料(約5000円)がもったいない。
とにかくこの1ヶ月を上手に活用して頑張りたいものだ。
私のスペックは?
さて、乙四合格を目指す私はどんな人かというと、こんな感じ。
40歳 おっさん
ここ20年ほど資格らしい資格の勉強をしていない。
もともと計画的に勉強することができない。
夏休みの宿題は最終日、もしくは2学期が始まってからやっていたレベル。
加齢により固有名詞がアウトプットされなくなった
「あれが」「あれで」「あれなんだよ」をよく使うようになった。
とにかく固有名詞が出てこない。
加齢により記憶力が確実にダウン
全13巻の地獄楽という漫画を3日かけてじっくり読破したのだけど、その3日後には杠(ゆずりは)ちゃんという女キャラの名前しか覚えていなかった。主人公の名前なんだっけ?ヒロインの名前なんだっけ?どんな話だっけ?
何も覚えてなかった。誇張抜きにこんな感じ。インプットも確実に劣化している。
物理?化学?なにそれおいしいの?
元素記号とかを見ると頭痛と高熱が出るレベル。
とまあ、ひどいありさまだけど、世の中の40歳は割とこんなものなのかもしれない。
果たしてこんなポンコツなおっさんが乙四に合格できるのだろうか。
こうして、妻と一緒にちょうど1か月先の乙四試験の合格を目指し、勉強を始めることにした。
(つづく)