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亀と黄福で町おこし🥚岡山・美咲【後編】
前編では、1995(平成7)年から"亀"で町おこしをしていた岡山県の旧中央町(現美咲町)を中心に紹介しましたが、後編では2005(平成17)年に3町合併で美咲町になって以降の、"黄福"での新たな町おこしを紹介します。
《町おこしは"亀"から"黄福"へ》
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前編と重複しますが、亀で町おこしをしていた中央町は旭町と柵原町と共に平成の大合併で2005(平成17)年3月、「美咲町」に生まれ変わると3町の足並みを揃えるため、亀による町おこしは終了となりました😢
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美咲町は観光資源に乏しく、美咲町が誕生して初めて観光の部署が出来たほどでした。そんな中で町の名物を作ろうと町職員が注目したのが、120万羽の鶏がいる西日本最大級の養鶏場と、「日本の棚田百選」に選ばれた棚田の米、美咲町(旧旭町)出身の明治時代のジャーナリスト岸田吟香が「卵かけご飯を愛好し全国に広めた」というたまごかけごはんでした。美咲町が誕生した3年後の2008(平成20)年、"たまごかけごはん"で町おこしを始めました🥚
美咲町を「たまごかけごはんの聖地」とした誕生秘話はこちらに詳しく紹介されていますので先ずはご覧下さい⤴たまごがけごはんの美味しい食べ方も!!
美咲町は「たまごかけごはん」が話題になったことをきっかけに、町内に点在する観光地や観光資源を“線”で結び、面としていくプラン“美咲 黄福物語”を展開することとなりました。
“美咲 黄福物語”の"黄福"は、幸せな色をイメージする町のシンボルカラ―「黄色」と「幸福」をかけ合わせた言葉です。美咲町名物たまごかけごはんをはじめとする『黄福』な「食」や「風景」に数多く出合い、美咲町を訪れる方に“幸せな気持ち”になってもらえる町づくりを進めています。次に順に紹介して行きます~
【たまごかけごはん】
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"美咲流"たまごかけごはんのストーリーは、大きく4つのキーワードから展開されています。
町内には西日本最大級の養鶏場があり、120万羽の鶏が毎日約100万個の「コクとうまみ」ある新鮮な卵を産んでいること。
日本棚田百選に選定された棚田では、先祖伝来の農地を荒らすまいと、農家の方が愛情と手間暇かけて作った棚田米があること。
地元産の醤油をベースにアレンジした3種類(ねぎ・しそ・のり)の特製の卵かけご飯専用タレを開発したこと。
美咲町出身で、卵かけご飯をこよなく愛し、旅先でも卵を取り寄せて食していたという記述も残る明治時代を代表するジャーナリスト岸田吟香に着目したこと。
《食堂 かめっち。》
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郷土の偉人「岸田吟香」が広めた たまごがけごはんの店『食堂 かめっち。』には、11年前に行きました。オープン当初は年間2万人の見込みが7万人超えしていると言うからスゴイです!!
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迷わず「黄福定食」にしました。当時は300円でしたが、現在は350円となっています。この値段で、たまごかけごはん(ご飯+卵)がおかわり自由は嬉しすぎです!!
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地元・美咲町にある西日本最大の養鶏場・美咲ファームから産みたての卵「森のたまご」を仕入れ、"日本の棚田百選"にも選ばれた町内大垪和西地区の棚田でとれた「棚田米」を使用。みそや漬物、器も特産品の「桜湖焼」を使うなど、とことん“美咲町産”にこだわっています!!
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醤油も、岡山県内産醤油を使用したオリジナルです。この醤油以外に「しそ」・「ねぎ」・「のり」の3種類の特製タレもありました。
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美味しすぎました😋おかわり出来るので、タレの味変がじっくりと楽しめるのもグーです!!
【棚田米と生乳のジェラート】
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《じぇらいす》
棚田米と生乳のジェラート「じぇらいす」は、たまごかけごはんに続く町おこしの第2弾として、美咲町が地元の美作大学などの協力を得て商品開発しました。私が美咲町へ行った時には未だなくて食べれませんでした😢
原材料には、農家の方が愛情と手間暇をかけて作った美咲町産棚田米と、岡山県畜産研究所の安全安心でしぼりたての生乳を使用し、「まきばの館」の工房で作っています(まきばの館でも販売)。尚、4月から9月までの期間限定販売です!!
【黄福レンガ】
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「黄福のレンガ」を約5,000個を活用したオブジェは、私が行った時は工事中でした。
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黄福のレンガは、閉山した旧柵原鉱山の坑内から湧き出る地下水の中和処理により発生した沈殿物(廃棄物)を原料に開発された黄色いレンガで、町内の至る所で幅広く活用されています。愛称募集中でしたが、
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『幸せの「あいのす」』と命名されました💖ここで結婚式を挙げることも出来るみたいです!!
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告白の聖地でもあり💖この中に入って“幸せの黄色いベンチ”に座り、「きみ(黄身)が好きだ~」と叫ぶと恋が叶うとか🌠
【黄福の黄色いハンカチ】
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1977(昭和52)年に上映された映画「|幸福《しあわせ》の黄色いハンカチ」をヒントに、美咲町では“黄福の黄色いハンカチプロジェクト”も進めています。
尚、たまごかけごはんを「黄福定食」と名付けたのも、この映画のイメージからなんだとか。
《JR亀甲駅》
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TKGの聖地の白米&生たまごは誕生秘話込みで美味しかった』より
前編でも紹介しましたが、JR亀甲駅では訪れた人が黄色いハンカチに願いを託すことが出来ます。
《黄福広場》
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「食堂 かめっち。」や「じぇらいす」のある『黄福広場』の屋根裏に注目して下さい!!
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黄福の黄色いハンカチでいっぱいでした!!
町内の観光施設では、黄色いハンカチでお客様をお出迎え。最後に紹介する「たまごまつり」では、1日限定で歩行者天国となる“黄福通り(亀甲商店会)”が、ハンカチで「黄色一色」に染まります。
最近では、解体前の中学校の校舎に、在校生・卒業生らが、校舎への感謝の気持ちや、学生生活の思い出などを書き込んだ黄色いハンカチを屋上から飾ることもあったとか。
《大垪和西の棚田》
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かめっち。のたまごがけごはんで使用されている「棚田米」が作られている、"日本の棚田百選"にも選ばれた大垪和西棚田のこの景色も素晴らしいですね!!
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「大垪和西棚田ウォーキングmap」が描かれた黄福の黄色いハンカチを持って棚田巡りもしてみたいです📷このハンカチは、美咲町役場・棚田のあげ家 やまっこ・坂手商店でゲット出来ます(1枚200円)。
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そして、大垪和西棚田にはもう一つの魅力があることを発見しました!! 棚田の持ち主さんが作られた人間そっくりな案山子が数体いるらしいです!!
私はこの記事でも紹介しましたが⤴人間にそっくりな案山子巡りをするのも大好きなんです!!
【たまごまつり】
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2009(平成21)年より毎年10月第3日曜に、JR亀甲駅前と駅前商店街(亀甲商店会)が"黄福色"に染まる「たまごまつり」が開催されていますがココでも黄福で溢れるみたいです🥚
2019(令和元)年はこんな感じでした⤴こちらもご覧下さい▷「たまごまつり会場マップ」
一昨年の2020(令和2)年からはコロナ禍となり中止が続いています。今秋は開催されるのでしょうか?
最後に復習も兼ねて、魅力のある美咲町を紹介している動画をご覧下さい!!
ホンと素敵な、黄福で幸せになれる美咲町にまた行きたいです~