住吉界隈いま・むかし⑲【昭和初期に出来た濱口市場】
『住吉界隈いま・むかし』は、1918(大正7)年生まれの白井伊之助さんが記憶と想像で描いた昔の「住吉界隈」(住吉区の西半分と住之江区の東半分 ※ 住之江区は1974(昭和49)年7月22日に住吉区から西部を分離して成立)と、同じ場所で撮った1980(昭和55)年(古くは明治時代)と現在の写真を見比べて移り変わりを見てみようとする企画です。
「阪神沿線×タイムスリップ写真館」を見て我が町でもやってみようと思い立ちました。
これまで18回に亘り、次のスポットの移り変わりを見てきました。
① 帝塚山古墳 (帝塚山西2-8)
② 青果市場 (上住吉2丁目16番付近)
③ 住吉座 (上住吉2丁目13番付近)
④ 墨江村大字上住吉 (上住吉1丁目付近)
⑤ 大正末期の蹄鐵工場 {万代6丁目9番(ガソリンスタンド横)}
⑥ 細江川 (細井川)
⑦ 墨江村大字遠里小野 (墨江東7丁目付近)
⑧ 墨江園 (墨江2丁目4・5番)
⑨ 止止呂支比売命神社(若松神社) (沢ノ町1丁目10番4号)
➉ 墨江村大字澤の口 (現墨江4丁目5~7番付近)
⑪ 墨江村大字殿辻 (墨江2丁目付近)
⑫ 昭和初期の墨江尋常高等小学校 (墨江2丁目3番46号)
⑬ 津守寺 (墨江2丁目3番46号)
⑭ 墨江村大字千躰 (墨江1~3丁目・千躰1・2丁目))
⑮ おいとしぼし大神 (墨江2丁目8番)
⑯ 正印殿 (墨江2丁目7番20号)
⑰ 後村上天皇行宮正印殿趾 (墨江2丁目8番)
⑱ 墨江村大字南浜口 (墨江3丁目9番・17番付近)
住吉界隈いま・むかしの第19弾は、昭和初期に出来た濱口市場(現墨江3丁目21番付近)を紹介します。『住吉いま・むかし』P.106・107からの転載です。
昭和初期に現在の墨江3丁目21番付近に「濱口市場」が開設されていたとか。昭和初期は、1926(昭和元)年から太平洋戦争が起きる1941(昭和16)年までの時代です。あまり繁昌せず、空襲で一部焼失したとか。
42年前の写真と見比べると、左下の住宅が改築されたりしていますが、「倉橋酒店」(墨江3丁目21-20)は未だ営業していました。以前は倉橋酒店の前にあった電柱は、斜め向かいに移動したようです。
「墨江西一会館」(墨江3丁目21-17)のある場所にはその当時、「みどりや化粧品店」があったとか。その左側の「酒醤油 中塚商店」も「みそ漬物 吉田商店」もその面影はなく、住宅が建っています。
因みに、この辺りでは旧紀州街道沿いの「安立本通商店街」(住之江区安立3丁目)が健在です。