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江戸時代にタイムスリップ★国史跡『旧和中散本舗』(滋賀・栗東)【後編】

先日10/23(日)に放送大学滋賀学習センターの面接授業「これからの着地型観光」で滋賀県栗東市でフィールドワークをして見つけた栗東市のいいとこ、

今日は『江戸時代にタイムスリップ★国史跡『旧和中散本舗』(滋賀・栗東)【前編】』⤴の【後編】です。

滋賀総合研究センター「和中散本舗(大角家)」より
2022-10-23

前回は旧和中散本舗の東側、薬を売る場所(畳敷きの「東みせ」と板敷きの「西みせ」)を紹介しましたが、今日は東みせの左側を紹介します。

東みせの左側は、「間の宿」(草津宿と石部宿の中間)として、参勤交代の諸大名をはじめオランダ商館使節や伊勢参宮の人々などの旅人が一休みする「小休こやすみ本陣」となっていました。

江戸時代後期の1797(寛政9)年に刊行されたガイドブック『東海道名所図会』にも、

伊勢参宮名所図会「梅の木」(早稲田大学所蔵)より

江戸時代の1797(寛政9)年に刊行された『伊勢参宮名所図会』にも旅人が一休みしている様子が描かれいます。

滋賀ガイド!「江戸時代にタイムスリップ 旧和中散本舗」より

こちらは現在、春と秋の特別公開期間の様子です。栗東のオリジナル「たてば珈琲」の出店があり、一服することが出来ます。

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当時使用していた茶釜も残っていました。

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これで湯を沸かしてお茶を振る舞っていたそうで、「梅の木茶屋」とも呼ばれていたそうです。

滋賀総合研究センター「和中散本舗(大角家)」より
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座敷から眺めた街道向かいです。「隠居所」です。本屋が本陣に利用されている間、家族の住居にあてられました。

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馬繋ぎ、薬師堂、控家も残っています。

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馬繋ぎです。

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この井戸で汲み上げた井戸水を茶釜に入れてお湯を沸かしていたそうです。

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梅の木茶屋の左側は「本陣座敷(書院)」です。

滋賀県観光情報[公式観光サイト]滋賀・びわ湖のすべてがわかる!「旧和中散本舗」より

本陣正門です。

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正門から直進した、大名らを乗せた駕籠かごはゆったりと玄関式台へ上がれるようになっています。

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こちらの写真では、玄関式台より先は閉められていますが、

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開けると、小座敷、次の間、上段の間と続きます。

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本陣座敷への玄関には、千鳥破風の見事な透かし彫りの彫刻がありました!!

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ホンと凄いです!!

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ふすま屏風びょうぶには曽我蕭白そがしょうはく狩野永納かのうえいのうが筆を振るいました。

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「上段の間」です。

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明治天皇が飲まれた湯呑や、履かれた草履も本物が展示してありました😲明治天皇が道中3回も立ち寄よりました。又、大田南畝おおたなんぼシーボルトら著名人も訪れたというから、これまたスゴイです。

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奥には「大角氏庭園」があります。2001(平成13)年に国の名勝に指定されました。

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小堀遠州こぼりえんしゅう作と伝えられる池泉鑑賞式庭園の本庭には、築山(芝山)があり、背後には日向山にっこうやまが望まれ、東海道という連続した旅情の一場面を切り取った庭という趣が感じられます。

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紅葉も色づき始めていました。

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そうそう、長野県の木曽町にある開田高原で撮った写真が飾られていました📸

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風景と共に可愛い人形が写っていたのを見て、

"ふるさとかかし"⤴のように思い、尋ねましたが、かかしではありませんでした。でも、風景と人形というのもいいですね!!

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大角家の25代目当主さんは、木曽フォトカメラマンでした📷来年2/7(火)~12(日)に『写真展 木曽路 第20章』が開催されます。是非観に行きたいです!!

2022-10-23

ホンとこの辺りは風情ある町並みで、またゆっくりと旧東海道も歩いてみたいと思いました🚶


#探究学習がすき #滋賀 #栗東 #フィールドワーク  #旧和中散本舗

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