息子が学校に行かなくなってからの私の価値観の変化
わが子が、学校に「行きたくない」と言い、
それが、「行かない」になり
不登校という状態になったときに
親はどう感じるでしょうか
わたしの場合、だんだんと学校に行けなくなっていく息子を見ていて、「何がいけなかったの?」「なんで、うちの子が?」と原因さがしと、不安と悲しみが押し寄せてきました。
ほとんどの子が学校に行けるのになんで??
学校って行くもんじゃいの?
私の凝り固まった価値観が、自分も息子も苦しめていました。
息子が1年生の1学期から
「行きたくない」とつぶやきだしました。
でも、1年生です。
まだ、学校に慣れてないからで、
慣れてきたら大丈夫なんじゃないかと思い
なんとか励まして行かせていました。
「今日の給食好きな黒糖パンだよ!」
「水曜日だから、いつもより短いよ」
「○○くんがサッカーしようって言ってたね」
とか。
うん、必死ですね。
息子も、イヤイヤと言いつつ、
1年生の時はたまに休みつつもなんとかかんとか頑張って行ってました。
担任の先生もとっても優しく、一生懸命息子に関わってくださっていました。
今から考えると反省する点でもありますが、こんなに一生懸命にしてくださる先生にもわるいしと謎の罪悪感もあり、息子のことを、どうにか学校に行かせなくてはと思っていました。
それと、前述したように、「学校に行くことは当たり前」という思い。「イヤって言ったら行かなくていい」ってなったら、この子はこの先どうなってしまうんだろうという恐怖がありました。
学校への配慮、息子じゃない方に意識がいっていた自分と、子どもの今の状態や気持ちをないがしろにして、自分の心配をなくすためにむりやり息子を学校に行かせていたのだと思います。
そうやって毎日、励まし、暗い顔の息子を送りだすこと数カ月。
1年の3学期にはいよいよ休む回数が増え、2年になり数回行ったものの、今は完全不登校の状態です。
学校に行かせている時、息子は本当に苦しそうでした。
朝も暗い顔
帰ってきては
「ぼくは学校には馴染まない」
「やっぱりだめ」
「どうしてかは分からないけど、行けない」
涙を目にためて必死に訴える息子に
これ以上無理をさせて何がいいことあるんだろうと思いました。
このままだと、彼の心が死んでしまう
周りと同じようにできない自分に、息子の自己肯定感が下がりに下がっている感じがしました。
今は、ゆっくりエネルギーをためるのが必要だと思いました。
そして、学校に戻すことをゴールとするのではないと今は思っています。
エネルギーがたまって、自ら学校に戻ろうと思ったらそれは全力で応援します。
でも、それも焦らなくてもいい。
親がいくら焦っても、子ども自身が「行きたい」と思わなければ、きっと繰り返す。
少なくとも、わが家の息子の特性的にはそう感じています。
凝り固まった私の価値観を少しずつ変えてくれたのは、野本響子さんのVoicyの影響が大きいです。
不登校や登校しぶりに悩んでいる方にはぜひ聞いていただきたいです。
視野が広がります。
そして、とっても励まされます。
今、学校に行っていないからって、決して終わりじゃない。
むしろ、子どもが「学校に行きたくない。行かない。」と決めるってすごいことじゃない?!そんなに自分の意見言えるって、やるじゃん息子!って思えてきます。