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その言葉、本当に私に言ってる?


ロッカールームで50代の先輩女性社員が憤慨していました。

「私も老害ってこと?」


彼女のその言葉に、場の空気がピーンとなった瞬間でした。


きっかけは40代の男性社員の発言。
ある案件で、彼の後輩が担当する取引先のトップがいちゃもんとしか思えない要求をしてきた。
ほとほと疲れきっている後輩の話を聞いた男性社員が言ったのです。

「そういう面倒な人、多分50代で、会社じゃ老害って呼ばれてるんだよな~」



他人の言葉をなぜ「自分事」として受け取ってしまうのか?


「私のことを言っている?」

「50代ってだけでそう思われるの?」


疑念が湧いた瞬間、私たちはその言葉に傷ついてしまいます。

今回の発言では「取引先のトップ」という特定の人を指していました。
それが、たまたま聞いていた彼女は、自分のことを指摘されたように感じたのです。


なぜ言葉を自分に結びつけてしまうの?


「いまの自分は、職場でどう見られてる?」

「後輩に迷惑をかけていないかな?」

そんな不安から、何気ない言葉でも自分に向けられたように感じてしまうこともあるのです。


過去に似たような状況で傷ついた経験があると、今回のような出来事に対しても敏感になってしまいます。

「また同じように自分が否定されているかも」と無意識に身構えてしまうのです。

他人の言葉に心を揺さぶられるのは、その言葉に重みを与えているのが自分自身だから。
相手がどう意図していようと、「これは私に向けられたものじゃない」と思えれば、その言葉はただの音で終わります。



もし何気ない一言に傷ついたときは?

 私に向けられた言葉?と疑っていい

相手は本当にあなたを指していました?
それとも、全く別の人や状況について話していました?
ほとんどの場合、その言葉はあなた個人には関係のないものです。


その言葉に感じたことを深掘りする

「老害」=腹が立つ
それは自分がその枠に当てはめられるのではないかという不安なのか?
自分の心の中にある感情を探ってみると、本心が見えてきますよ。



嫌な言葉に振り回されない生き方は素晴らしい


私たちは、相手の一言に心を動かされる生き物です。
それは、自分がその言葉に意味を見出してしまうから。
言葉に傷ついた時は、その意味づけを少し変えてみることです。


「私に向けられたものじゃない」

「ただの会話の中の一言」


そう考えるだけで、他人の言葉は驚くほど軽く感じられるのです。



もしまたあなたのアンテナに引っかかる言葉を耳にしたとき、こう問いかけてみて。


「それ、私に言ってる?」


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