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起業家のための「圧倒的自分らしさ」という戦略
起業するってめちゃ怖い
私は大学を卒業してからずっと、企業の仕組みの中で周りの人たちと力を合わせながら、女性として上を目指すんだ、と思っていました。そして自分で独立・起業するなんて、小心者の私にはそんな恐ろしいことはまったく向いていないしできない、と思っていました。
それが、アラフォー企業戦士だったときに、身も心もビジネスに打ち込んでも最終的には株主のため、というのに限界を感じてしま、ああもう続けられないかもと思った瞬間に何かが止まってしまったのです。
それで子供の頃からの夢だった、細々でもいいから人の心を楽にしたり希望を持ってもらえるような支援の仕事がしたい、という漠然としたゴールに向かってキヨミズしちゃったわけです。
いや〜、とにかく怖かった。何度もホームレスになる悪夢を見たものでした。
起業家としてダメダメだった私
MiLI(一般社団法人マインドフル・リーダーシップ・インスティテュート)を興す前は、セミナー講師やオーガナイザーとしてマーケティング活動なども手当たり次第いろいろやって、うまくいかないことも多かった。初期の頃忘れもしない大阪で、参加者は三人、うちお一人は友人に頼まれてきたサクラの方でした。「ほら、やっぱり私って向いてない」と思いつつ、諦めるのも悔しいからまた手当たり次第できることをやる、というサイクルでした。
でもね、これ間違ってたな〜、と思います。やってもやっても結果がなかなか出なくて辛かったな〜。(長い目で見ると、ここで燃え尽きたことが私をマインドフルネスの実践に導いてくれたので、結果オーライではありますが。)
前置きが長くなりました。そこで今日は起業して20年のわたくしが、振り返って本当に必要だったことについて書いてみます。
MiLIで取り戻したのは、、、
大企業にいたときは、戦略やマーケティングなど、脳に汗をかくほど考えるのが私の仕事でした。私の周りの優秀な同僚たちも皆そうやってしのぎを削っていたのです。
なのに個人事業主として起業してからは、それは「リソースのある大企業のやること」「立派なこころざしがあればビジネス的戦略はいらない」などとなぜか思い込んで、戦略的思考をやめてしまった。マインドフルネスを知る前の私は、恐れや焦りで頭がボケてたのかもしれません。今から考えると神経科学的にもそうなっていたと分かります。
ですが、マインドフルネスとMiLIの仲間のおかげで正気を取り戻した(笑)私は、再び「戦略」の大切さを実感し、仲間と共に意思決定に取り入れて行きました。その結果、MiLIは起業して12年目も継続し、大手企業の研修や書籍の出版も多くさせていただけるようになったのです。
起業で仕事を喜びの源にできる
起業によって自分が大切だと思っている価値観を仕事にして、それで食べていけるって、本当にハッピーなことです。結果が出せず辛かった時期はすっかり過去のこととなり、仕事が喜びの源となるのです。
「仕事なんだからしょうがない」とか「働いているうちは我慢してリタイアしたら好きなことやる」とか、まったく考えなくていい世界です。
「もっとこんな世の中になったらいいのに」と願うその世界観と同じ方向を見て、日々の仕事に従事できるって、すごくないですか?でも、それは可能だと今なら確信を持って言えます。
もっとたくさんの人が起業で成功して、この喜びを手に入れてほしい、とお節介な私は思ってしまいます。
スモールビジネスで大切なこと「圧倒的自分らしさ」とは
もちろん、一番怖いのが失敗するリスク、食べていけないリスクですが、全てはコントロールできないにしても、個人のスモールビジネスだからこそかなりリスクヘッジできる。それがたくさんの失敗と経験上わかったのです。
その秘訣は「圧倒的自分らしさ」につながり続け、そこから出てきてそれを現す「ビジョン」と「戦略」を明らかにすることです。なんか大企業みたいですが、この2つはちっちゃな個人事業だからこそ肝心なんです。
私個人の定義になりますが、
ビジョンとはビジネスの存在理由、つまり仕事を通して実現したいことーー「こんな世界をつくるために」「こんな人を社会に増やすために」といったことです。
つまりとっても私的なことなんですね。これがはっきりなくて「〇〇の講師をやってみたいから」とか「〇〇の資格を活かしたいから」だと、割と早く限界が来ちゃうようです。ビジョンという北極星があると、思うように進めないときに軌道修正したり、他者と支援し合う人脈をつくるのが画期的にできるようになります。
それでは「戦略」とはどういうことでしょうか?マーケティングも含めたビジョンに向かうための道筋になりますが、これまた私個人の定義では、次の2つの掛け合わせです。
「戦略」=「唯一無二の存在になる方法」X 「求められる価値を届ける仕組み」
そして、これらの要素に明確な正解はありませんが、正直な自分らしさを自覚して、そこから始めることが何より大切だと思います。「それが私だから」「それがMiLIだから」といったわがままな理由がユニークなビジョンや存在理由になっていくからです。
そこから外れて、外にその答えを求めようとすることが、多くの起業家の過ちではないかと、私は思うのです。外から得た「こういうサービスだったら売れるんじゃないか」「こういう内容だったら流行るんじゃないか」というところだけを追いかけると、仕事しながら、自分じゃない誰かになろうとしてしまいます。
そうなると、自分の中でも軸を見失い楽しくなくなるし、外から見ても本物かフェイクかは人間すぐバレてしまうものです。
逆に、圧倒的自分らしさでいる人は、見ていて「この人から学びたい」「この人なら信頼できる」という重要な感覚をもたらします。そして「唯一無二の存在となる」という最も重要な戦略を自然に満たしていくのです。
「唯一無二」になることをあきらめない
起業することは、とっても勇気がいるしリスクも大きいのですが、それだけの価値ある道、期待以上の喜びに溢れた日々が待っているのです。そしてそのリスクを減らして成功の確率を上げると同時に、挫折に際しても冷静に学びに繋げ前進することは可能です。それが圧倒的自分らしさから来るユニークな「ビジョン」と「戦略」のパワーだと思うのです。
1人だけの事業だから、というのはこれらを無視する理由には全くなり得ない、というのを私は痛い思いや遠回りをたくさんして学びました。小さな事業だからこそ、ここ!を押さえておけば「唯一無二」で持続できるビジネスは可能なのではないでしょうか。
そのために、マインドフルネスと仲間や自分へのコンパッションなのです。自己認識力と、挫折から学び自分と周りをケアする能力は、経営者として不可欠だからです。
だから、もしあなたが起業を考えている、あるいは起業で悩んでいるなら、もう開き直って自分を見つめ、真剣にビジョンや唯一無二になる方策(マーケティングを含む)を、楽しんで面白がって学び探ってみるのはいかがでしょうか。私もまだまだ道半ば、さらに前進できるよう、そして皆様のお手伝いができるよう、失敗を恐れず圧倒的自分らしさをを磨いてまいります。
今週末は福岡で新ネタをひっさげて参ります。2025年をダイナマイトな年にするために。