「いやだ!」を行動パワーに変えるコツ
ヒトの行動原理は二つしかない、のだそうです。
快を求める。
不快を避ける。
この二つ。これだけです。
とっても分かりやすいですね。
快と不快。
どちらの力がより強いのかと言うと、それは不快の方。
なぜならこれがまさに、生存本能だからです。
危険から素早く逃げないと、生命の危機に陥ります。
ヤバイ!と感じたら、すぐさま逃げる。
これが生き残るための王道です。
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◆本能を利用する
だから、もしヒトを動かしたいと思うなら、不快・不安・危機感といったネガティブな感情を煽るのが効果的な方法。
セールスでよく使われる手法ですね。
(その手に乗せらせて、ついうっかりと不要なものを買ってしまうのは避けたいところです)
つまりこの本能には、そのぐらい威力があるということです。
だから、逆に考えて、自分自身を動かすために使うことが出来ます。
ネガティブ・モチベーション。
何かを避けるために行動する。
予期される不快を避ける本能が、行動を促す動機づけになります。
・ ・ ・
◆「危険!」は最強
実際のところ、このネガティブパワーは、「何かを手に入れよう・報酬を得よう」というポジティブな動機づけよりもはるかに強力です。
たとえば―――
小腹を空かせた狼が、おいしそうなウサギを見つけました。
狼に狙われたら当然ウサギは逃げますね。
この時の狼とウサギ、どっちのほうが必死でしょう?
当然、ウサギ、ですよね。
食べられたくないから。それこそ死ぬ思いで逃げることでしょう。
狼にしたら、このウサギを逃したとしても、また別の獲物を捕まえればいいわけです。
よほど飢えていない限りは、そこまで本気を出す必要もない。
人間だって同じです。
ダラダラやっていた夏休みの宿題は、2学期の始まりが近づくにつれてスピードが上がる。
締め切りが迫って来てようやくレポートを書き始める。
誰もが少なからず、経験していることです。
やらないとマズイ!
危機感が働くと、一気に集中力が上がるんですね。
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◆ネガティブパワーの裏活用法
もしも、たとえばなんですけど……
あなたやお友達が今、パートナーとの関係に不満があって、あれこれ思い悩んでいるとします。
その悩みのなかでグルグルして、抜け出す道が見つからない時には、このネガティブな動機づけの技を使ってみるのもいいかもしれません。
つまり、相手との関係を解消する、別れることを現実的にありありと思い描いてみるんです。
その時どんな感じがするでしょう?
ものすごくショック?
とにかくイヤ?
それとも、それもあり、かも?
不快のほうの反応があったなら、今度は、「では、どんな状態なら望ましいのか?」を考えてみます。
ありありとリアルに思い描きます。
そして、そうである自分として行動してみます。
夏休みの宿題の例で言うなら―――
登校日初日にクラスメイトの前で先生に叱られるのはイヤだ!
友達に笑われたらイヤだ!
楽しい気持ちで友達に再会したい。
誇らしい気持ちで自由研究を発表したい。
だから――
今日はプールに行く前に、このドリルだけやってしまおう。
ゲームはちょっとやめて工作を作ろう。
単純な例になっちゃいましたが、まあ、こんな感じでしょうかね。
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◆ただし取り扱い注意です
ネガティブな動機づけは、ほんとにとても強力です。
でも、それだけでは不十分なんです。
不快を避けることは出来ても、それだけでは、望みの未来を作ることには
繋がりません。
それどころか、常にお尻に火がついた状態って、すごいストレスですよね。実際に、身体に悪いです。
脳神経も、内臓機能も傷めます。
本能的な危機回避能力は、本当に命の危機に立ち向かう時のために温存しておきましょう。
あくまで、方向転換や、気づきのきっかけとして、このネガティブパワーを上手に活用するのがお勧めです。
強すぎる薬は毒になりますので、匙加減はほどほどに。
こちらも参考にどうぞ💛
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