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<私のお薬紹介>ステロイド


◉ステロイド剤=怖い薬?

◎ステロイド剤って何??

副腎皮質ホルモン、いわゆるステロイド剤は、皆さん一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。副腎皮質ホルモン自体は、副腎という臓器から誰でも出ているホルモンです。

後述しますが、副作用がセンセーショナルに広まっていて、
ステロイド剤=怖い薬

と思っている方もいるようです。

しかし、その部分だけ切り取って怖いと思うのは誤りです。
どの薬も効果があれば副作用は必ずあります。
そして、どの薬も医師の指示のもと、用法用量を守っていれば大丈夫ですし、私の場合はステロイド剤を飲まないと命が危険にさらされます。

たまに「ステロイド剤はやめた方がいい」と言ってくる方がいるのですが、私は覚悟を持って飲んでいますし、私の判断で飲んでいますので、正直に申し上げると「放っておいてくれ」と思います(笑)

◎様々な症状に効力がある

ステロイド剤というのは、色々な用途で使用されますが、大きな効能のひとつは「炎症を抑え込む」ことだと思います。

外用薬だと、鎮痛剤や皮膚の塗り薬などにも含まれている物もあります。

内服薬ですと、急性の気管支炎やメニエール病にも処方されることがあり、こちらは短期の処方、いわゆる消火するために大量の水をかけるのと同義の処方ですので、症状が楽になった後は飲むことはありません。


入院中は食事ごとに看護師さんがお薬を持ってきてくれました

ただ、前述のとおり「抑え込む」ので、対処療法となります。
本来であれば、自己免疫に頑張ってほしいのですが、高熱が続くような炎症や日常生活に支障が出ているメニエール病などは、まず体力消耗や精神的な苦痛を和らげることが優先されることがあります。

◉膠原病患者に処方されるステロイド剤

◎「維持量」の存在

薬自体は、緊急処方のものと同じですが、飲み方が異なります。

維持量を(基本的には)一生飲み続けます

維持量というのは、「この人の病気に対して、症状より薬の効能が効くギリギリの量」だと思ってください。ですので、同じ病気でも飲む量は人によって異なり、この維持量を探すのに長い期間を要します。
その話はまた別記事で(*^^*)

膠原病は自己免疫疾患のひとつです。
本来であればウイルスなどと闘ってくれる免疫が、なぜか自分の組織を異物と判断して攻撃してしまうのです。
原因がわかっていませんので、治療法はありません。

どんどん、自分が自分の体を壊していくわけですから、症状は悪化の一途をたどります。そこで、登場するのが「抑え込む」ステロイド剤です。

ちなみに、自己免疫が攻撃する場所によって、病名が異なります。
関節であれば関節リウマチ、血管であれば血管炎、また全身に症状が表れる病気もありますし、膠原病は重複している方も多いです。

◎長期服薬による副作用

私は入院中からステロイドによる免疫抑制療法を始めました。
その際に、医師から副作用について詳細な説明を受けました。

それはまぁ、怖い症状ばかりで(;^_^A
医師はリスクヘッジの観点から、最悪なものから説明するんですよね。
聞いた直後は「飲むの、怖いんですけど・・」ってなりました。

  • 大腿骨壊死

  • 易感染(免疫を抑えるためすぐ感染する)

  • 高脂血症

  • 糖尿病

  • 骨粗鬆症

  • 胃潰瘍

などなど。
幅広く効能があるので、副作用もすんごく幅広い。

デルタ株が流行っていた時に入院したのですが、医師から
「Michikaさんにはアフターコロナはありません」
と言われたのを覚えています。

要するに、感染症にかかりやすいので、コロナが収束してもマスク必須ということです。今でもマスクはもちろん、手指消毒もかかせません。


たまにマスクにイラスト描いてます(笑)

◎副作用にしばられた生活が始まった

最初はもう、戦々恐々。

易感染ってどれくらいなんだろう
ちょっと足がいたいけど、疲労骨折かな

と考えたり、採血検査に一喜一憂したり。

家族曰く、この時期の私はカリカリしていたらしいです。
特に食事には気を付けていた記憶があります(今でも気をつけています)

高脂血症や糖尿病になりやすいので、野菜とお魚中心。
スイーツは我慢。


今は食べてますけど(笑)

カフェ巡りが趣味だったのに、いつの間にか食べること自体面倒になっていきました。お野菜やお魚の料理って作り続けるの大変なんですよね。

◎何事もバランスが大切

今でも食事にはできる限り気を付けていますが、食べたいときは何でも食べてます。マックもケンタも、スタバもサーティワンも(*^^*)

毎日、食べたいものだけの生活は不可能ですが、メリハリをつけて「ご褒美」として好きなものを食べています。

そのおかげで、以前より好きなものを「丁寧に」食べるようになりました♥

食べられる機会が限られているので、一口一口が大切で(笑)
ゆ~っくり食べて味わってます。

◉ステロイド剤に感謝している

免疫抑制療法というのは、治療というより対処療法です。
根治や完治を目指すものではなく、日常生活を送れるようすることが第一目的ですので、治ることはありません。

治療薬が出てほしいと思いますが、私の病気はかなりの希少疾患なので、治験すら行われておらず、厳しいのが現実です。

しかし、本来であれば日常生活もままならない私が、ステロイド剤のおかげで動けるようになり、見た目ではわからないまでになりました。

何の変哲もない日々が一番幸せなのだと思いますし、それを叶えてくれているステロイド剤には感謝しかありません。


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