不覚の中に眠る
ずこ〜zzz…ずこ〜zzz…
だいごろうは鼻が悪い
太陽よりも早く起きて太陽が起きる前にまた眠る、グラデーションがかった部屋の中で
ずこ〜zzz…ずこ〜zzz…
いい音色だ
特に余裕があるわけじゃないけど
お茶でもと思うが結局面倒になって片手でお湯を飲む、2人だけど1人の時間、フリック入力は苦手だけど半身でも便利に打ち込んでテトリスみたいな感覚で文字をつなげていく
三寒四温で足元だけ赤外線ヒーターを当てて電気はつけない
ヒーターの灯りで焚き火をしよう
ひとまず役目を終えた人形達も眠っている
乳母車は玄関で横になっている
こんな時でも突然に全てが崩れるかもしれない
倒れている人形を拾い上げる事も許されない
だいごろうのいびきを聞いてもいられない
不覚な時だからこそ流れる時間はある、でもそんな時に起きるからこそどうする事も出来ない
風車だけがクルクルと回っている
ぐーぐーと私はお腹がなる、崩れる前にクッキーを食べよう、だいごろうにバレないように
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