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月に帰るなんて言うけどその辺にまだ居そうだよ
10月6日
うさぎが亡くなりました。
朝方、ふと目を覚ますと横で口をパクパクさせていたので
「あぁ最期なんだな」
っと思ってこちらもそのつもりで見守りました。
口パクパクはいわゆる下顎呼吸というものなんだけど、これまでみた情報によると「数回口をパクパクしたあとに亡くなりました。」というものばかりで、うちのうさぎは口をパクパクさせて静まり、またパクパクさせて静まりを10分ほど繰り返していたので、あれ?これは下顎呼吸ではない症状なの?この時間ちょっと長くない?と素に戻ってしまった。
「下顎呼吸 時間」と検索すると、1時間から2時間にかけて下顎呼吸をしたのちに亡くなる。という言葉が目に入り、1、2時間?!ウソでしょ?と思ってよく見たらそれは人間の下顎呼吸の情報で
人間かい
と思ってウサギを見ると静かに亡くなってました。
ほんの2、3秒の話。
慌てて、夫を起こす。夫が泣きながらうさぎを抱きしめたあとうさぎの右手をピクンと動きました。もう息してないのにね。
最後に手を振ってくれたみたいでした。
私は少し涙が出たけど、落ち着いて霊園に火葬の申し込みの電話をして、死後硬直してしまう前に目を閉じさせてそのあと丁寧にブラシをかけてあげた。
生前大好きだったブランケットに包んでその日は仕事へ行った。
普通だった。もっとこう泣いて泣いて何も手につかないくらい泣いて、後追いを考えるくらい落ち込んでしまうだろうと思っていたから。
仕事から帰ると親友がお花を持ってきてくれた。その時も泣かなかった。
ありがとう。きっとあの子も喜んでるよ。
と、気丈に振る舞えた。
夜、火葬を終えて骨壺が届いた時も泣かなかった。隣で泣いている夫の肩を叩けるくらいの余裕があった。
おかえり。これからもずっとずっと一緒だよ。心配ないね。ママは大丈夫。いつも一緒。怖くなんてないよ。
今思うととても興奮していたんだと思う。
あれもこれもやらなくちゃいけない。飼い主としての最後の仕事をやらなくちゃいけない。心配させてはいけない。
そしてうさぎが亡くなった次の日、私は号泣した。
泣いて、泣き止む、ちょっと冷静になる
泣いて、泣き止む、ちょっと冷静になる
をくりかえした。
あれから3週間が経った
毎日、あの子のことを考えてギュッと抱きしめる。
大好き。
7年ぶりに旅行の予定も立てた。
また飼うかもしれないし、もう飼わないかもしれないけど、動物と暮らす幸せを覚えてしまった。
最高。
そして前向きに暮らしてる自分の事も少し好き。
私頑張ってるなって。
うさぎは強くなることも教えてくれた。とても感謝している。