「Hotel Sowls」プレイ感想
※「Hotel Sowls」のネタバレを含みます。
プレイ時間は3時間ほどでした。
ギャップを楽しもう
可愛らしいビジュアルや、ホテルが舞台というところに惹かれて購入しました。
あらすじからミステリ要素があることは分かっていましたが、遊んでみると予想してたゲームとは全然違いました。
ゆる〜いキャラクターとゆる〜い会話を楽しんだりするのかな、とか思いながらプレイしていると、すぐさまホテル内に漂う不気味な雰囲気に気が付きます。
そう、このゲーム、割と不気味な作品です。
結構凄惨な設定もあります。
そこのところを可愛らしい絵柄で中和しているような感じ。
暗がりの探索とか、核心に迫るようなパートのプレイ中は割と怖かったです。
その恐怖も、果てはコズミックホラーへと発展するという。
作風ゆえに、狂気なのか、シュールギャグなのか最初は判断しづらいっちゃしづらいのですが、次第に「これは狂気だ…」と確信に変わっていくのもゾクゾクしたり。
知識が無いので適当に書きますが、クトゥルフ神話TRPGとかにこういうシナリオ、ありそう。
物悲しさの残るコンパクトな良作
屋内が舞台ということで、探索する範囲は限られておりプレイはしやすかったです。
ボリューム感もちょうど良かったです。
ふだん本読んだり映画観たりするけど、ゲームはやらないという人でも楽しく遊べそうなタイトルです。
あの可愛らしい絵柄は、最終的には物悲しさを演出するのに物凄く機能していたように思います。
ビジュアル如何では、恐怖とか狂気にフォーカスされ過ぎて、あの感じは出なかったと思う。
常に微笑んでるあの顔(マーク・ゴンザレスのシンボルみたいだなってずっと思ってた)から涙が流れるシーンとか、登場人物が物言わぬ固まりになってしまったりだとか…。
ホラー過ぎず、悲劇的過ぎず、それでも物悲しいムードを感じられて良かった。
音楽も良かったです。
途中からそれどころじゃなくなったけど。
発売からけっこう経ってるタイトルということもあり、何の説明もなく、「ここが面白い!」とかもなんにも書きませんでしたが…。
感想記事でした。