自分の潜在意識や経験の中にあるヒントは対話で見つかるよ ーささしんのタイトルロード第6回放送切り取りー
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ちょっとした裏話から超有料級の話まで、ボウリングはもちろん、
メンタルトレーニングなどの深〜い話が聞けてしまう!
プロボウラー笹島新太郎がタイトルを取るまでの
リアルタイムドキュメンタリー
「ささしんのタイトルロード」は毎週木曜日23:00からXのスペースにて
生放送で絶賛お届け中!****************************************************
ということで、私、こちらの生放送ラジオにて笹島プロのおしゃべり相手をさせていただいております。
先日、この放送も第6回となり、自分自身も笹島プロも少しずつ進行に慣れてきまして、トークのテンポや内容のクオリティも上がってきていると感じています。
次回の放送は12月12日(木)23:00から。ぜひぜひアクセスよろしくお願いします!
笹島新太郎プロボウラーのXはこちら ➡ @diahora33
ちなみに番組のオープニングテーマは、僭越ながら私のバイオリン生演奏でお届けしております!
放送も第6回となると段々と深い内容となってきた。
テーマは
「笹島新太郎のプロボウラー像。どんなプロボウラーになりたいか?」
という核心に迫る内容!
番組の中でとても印象に残ったことがあったので今回はそのお話
もともと彼はプロボウラーになる以前からラウンドワンに勤務しており、プロチャレンジや大会に参加されているお客様をマイクパフォーマンスで盛り上げることを得意としている
また、頭の回転が早く洞察力もあるので、そのトーク力は実況・解説にも向いている
そんな得意分野を活かし、「実況・解説に加えてマイクパフォーマンスで盛り上げるエンターテイナー、かつ、トーナメントでも勝つことのできるプロボウラー」というのが理想像
これは彼がプロボウラーとなった直後に話したことから全くブレていない!
また、彼は来年のプロボウラー試験の受験生や、アマチュアでもさらに上達したいという熱意の高いボウラー達のため、独自にスポコンリーグを開催・運営していて面倒見の良い優しい一面を持っている
※※※
スポコン(スポーツコンディション)とは通常と違い、ストライクになりにくいコンディションのこと
下記の記事で少し触れているのでご参照ください
しかしながらその優しさゆえか、プロトーナメントという状況ではそれがそのまま弱点になってしまうらしい
彼の悩みはこうだ
「プロトーナメントの場となると、緊張してしまい、なかなか本来のパフォーマンスが発揮できない」
「先輩プロに遠慮してしまう」
「予選を通過し、準決勝や決勝ラウンドロビンなど上に勝ち上がることを想像すると緊張する」
明るくパフォーマンスをする姿からはちょっと想像しにくい内面が見えた瞬間だ
とはいえ、実はこの言葉の中にたくさんのヒントが埋まっていることがわかる。
まず、緊張してしまうということ自体について
これは裏返すと「もしかしたらできるかもしれない」という期待を潜在的にしているからといえる
つまり心の深いところでは「きっとできる!」と思っている自分が中にいるってことだ
本来のパフォーマンスが発揮できないという言葉もそれを裏付けている
例えば、パーフェクトゲームがかかっているナインコール(1フレから9連発ストライク)などが想像しやすいのではないだろうか?
残りの10フレの3投、全てストライクになったらパーフェクトとなる。
この千載一遇のチャンスで、自分を含め多くのボウラーが「緊張する」
なぜ緊張するのか?
「もしかしたらパーフェクトゲームを達成できるかもしれない」と考えるからだ
言い換えると「自分自身に期待している」
大きな枠で言えば「レアな状況下で、大きなことを達成できるかもしれないという期待」という点で共通している
トーナメントで勝ち上がっていく場面できっと自分は緊張する、というのは、番組名の「タイトルロード」のとおり、タイトルを取るまでの道がすでにぼんやりとではあるが彼自身の中にイメージがあるという証拠である
笹島プロは「3年以内にタイトルを取るプロボウラー」と僕は思っているんだけど、根拠が増えた(笑)
ただ、潜在意識での期待に気付いたところで、このままでは過度な緊張が解決しない。過度な緊張がパフォーマンスに良い影響を与えないのは明らか
場数を踏めば自然と慣れてきて、過度な緊張が程よい緊張感に変わるのかもしれないが、新人プロにとってトーナメントで勝ち上がる状況に慣れるまでの場数を踏むチャンスは簡単には巡ってこないし、何年かかるかも分からない
では、数少ないチャンスをものにするにはどうするの?
それが次のステップ
前述のように、彼はマイクパフォーマンスで大会を盛り上げることを得意としているが、最初から今みたいな風にやってたの?
そんな質問をしてみた
「いや、最初は緊張しまくって全然でした」との返答
では、どうやって今、どっちかといえばマイク持たされたら離さないくらいにまで得意技となったの?
「マイクパフォーマンスをする毎に、言えなかったこととか改善したいことを毎日考えていた」
「次回のために原稿を作って覚えて、またマイクやって・・・を繰り返してきた」
つまり準備と実践を繰り返すことで磨き上げてきて、今なお進化しようとしている。その努力の結晶で今があるわけだ
マイクパフォーマンス自体が楽しいということと、それによってお客様に楽しんでもらいたいという思いが詰まっていて、それが土台となり今を築いているのも手伝っていると思う
シンプルに言うと、マイクパフォーマンスをする笹島プロ自身のイメージができあががっている、といえる
それなら、トーナメントでタイトルを取るのもマイクの時と同じことをしてみるっていうのはどう?と問いかけてみた
もちろん「実践」という意味では、トーナメントを勝ち上がるという経験そのものはチャンスが少ないかもしれないけど、マイクパフォーマンスの内容を改善するために毎日考えていた、という部分をそのまま普段の練習やプロチャレンジですべての投球をトーナメントに勝ち上がるもの、と脳内でシミュレーションしながらに置き換えてみたら、疑似的にではあるが経験値が増えていくのではないかな?
というのを加えて。
大きな気付きだったみたいだ。
具体例として今年の夏の話をひとつ。彼が自分の地元のセンターに、ちょっとゲリラ的な形ではあるが、あるトーナメントにゲスト参加してもらったことがあった
その時、最後のゲームの10フレで「これをパンチアウトしたら新人戦優勝」と言って見事にパンチアウトを決めたことがあった
奇しくも上記のようなシミュレーションを実際にしていた。これもヒント
その時は最後のゲームのほんとに最後の投球だけだったが、プロのトーナメントは予選、次の日に準決勝~決勝RRなど長丁場になるので、もっと長い時間この設定で取組む方がより実践に近づくし経験値も増えるだろうね、ということで・・・
➡練習やリーグ、彼自身のプロチャレで、そのすべてのゲームをプロトーナメントだとシミュレーションして投球してみる
で、やってみようって結論に至った
プロチャレンジはエンタメも忘れずに~ってことで超集中状態で鬼の形相になったら、ツッコミを入れてくれる依頼を近くの人に出してもらってね(笑)
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何か新しいことに挑戦するとき、知らない世界に足を踏み入れるとき、自分自身ももれなく、期待の裏返しの「漠然とした不安」が襲ってきてビビる
一足飛びでゴールだけ見てるとビビったまま、最悪の場合、長年到達できないと「諦め」に変わる。試合終了だ、安西先生。
そこで段階を踏むことがキーになるんだけど、自分でその階段を作ることすら漠然としていてもがいている、なんてことはないだろうか?
暗中模索の状態から自分が経験してきたことや潜在意識の中にヒントを見つける
自分自身ではモヤがかかったまま不安でいっぱいになっても、光が差し込んでくるというのが対話の効果だ
「ささしんのタイトルロード」という生放送ラジオは、僕の中では上記のような挑戦のひとつで(小さくはあるけど)、彼はこのアイディアに「面白そうそうですね」と乗ってくれた。最初は僕がしゃべりのテンポも悪く硬い感じだったんだけど、回を重ねることでとても有意義な対話を提供できる内容にまでクオリティが上がりはじめている
特に先日の放送ではその手ごたえを実感できたのが嬉しかったしとても楽しく思ったのだけど、
実際に視聴されている方、いかがでしょうか?
コメントやDMで教えていただけると嬉しいです。もちろんご意見も募集中!
さてさて、来週の放送は「プロトーナメントをシミュレーションして投球してみた」の経過報告がメインテーマになります
きっと超有料級のお話が生で聴けます。木曜日23時より、視聴お待ちしております!