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音楽とボウリングを詰め込んだ1日(音楽編)
メジャーリーグの大谷選手のおかげで「二刀流」という言葉を頻繁に目にするようになったついこのごろ
流行りにのって自己紹介の時に、バイオリンとボウリングの二刀流です!なんて言っている(笑)
さてさて、そんな二刀流な僕は、11月10日(日)にどちらも濃厚な時間をすごしたので、前編・後編に分けてレポートしてみる。
まずは昼からの音楽編
アントニオバンドのコンサート@サントリーホールへ
先週、メンバーである坪内祐美さん(バイオリニスト)と池袋で偶然の再開をしたことがきっかけで、ちょうどこの日に開催される、坪内さんもメンバーとなっているこのコンサートの情報をいただいた
数年前、「ちょっとジャズバイオリンの世界をのぞき見したい」という興味がわいて坪内さんの主催するジャズセッション会に参加したのが最初の縁だ
なお、僕はこれまでの人生でジャズはほとんど聴いたことも、もちろん演奏もしたこともなかった
ではなんでジャズバイオリンの世界をのぞき見してみたくなったの?
ジャズの代名詞?といえば「アドリブ」と思ってるんだけど、一応、10年以上前に音楽活動をしていたとき、ポップスやロックの曲に合わせてなんとなくアドリブを入れるということをしていたから
コードを見て音を即興で作るのがデフォルトなジャズってどんななんだろう?みたいなという軽い理由
とはいえまったくジャンルが違う音楽だ
ちょっとした暗黙のルールどころか、そもそもジャズの曲も音の作り方もほぼ何も知らない状態で突撃した
ただの興味本位で突撃して砕け散るみたいな無謀なことをたまにやりたくなりません?人生のスパイスみたいな
言い換えると自らの人生ノートにわざわざ黒歴史のページを作りに行くみたいな
同志いない?ぜひコメントで教えて
この縁で、坪内さんが主催の「ジャンルレス発表会」に出演させていただいたのがちょうど2年前の11月
その時はクラシックとロックとボカロ曲をそれぞれぶちかますという、ある意味ジャズの主催者が声かけてるのに完全に空気ぶち壊しに行った変人はコイツです(ほら、一応「ジャンルレス」だしさ)
↓こんな感じ
話を戻す
アントニオバンドで演奏されるのはジャズやボサノバといったジャンルがメインだった
アップテンポな曲には技巧的なフレーズを求められる
バイオリンとサックスのプレイヤーが軽快なテンポに合わせて、スルスルと楽しそうに奏でていく
歌はアントニオさんの声量がどっしりと全体の柱となっている
ボーカルもメインと考えると神社の鳥居みたいな感じだ
パーカッションも迫力満点
どのパートもどっしりと太い個性があってそれぞれソロでも楽しめてしまうのに、バンドとして見事に調和している
昔、ラーメンのスープで様々な出汁の味が見事に立っているのに絶妙なバランスで調和がとれているというのを経験したことがあるが、ちょっとそれを思い出した
僕がバイオリンを弾くので、どうしてもバイオリニストに目・耳が行ってしまうのだけど、アレンジ(アドリブ)のバリエーションが豊富で、その背景にある修練の大きさまで想像できてしまう
さらに歌ってたり、2年前には弾いたことがないって言ってた曲まで見事に弾きこんでいて、その日の演奏の範囲を超えた個人的な驚きもあって楽しさ倍増だった
アドリブってそれぞれのプレイヤーの個性が出る
好みや得意のフレーズがいくつかあって、どうしてもそこに行ってしまいがちになるんだけど、バリエーションが豊富だとその人の個性がより際立って活きてくる
サックスの方も個性があって、バイオリン⇒サックスでフレーズ引き継いだり、その逆があったり、プレイヤー同士で、その場でバリエーションをお互いに増やしあっている、みたいな掛け合いも味わい深かった
ということで、ばよりん弾きとしてめちゃくちゃ刺激を受けた
そして何よりすごかったのは、ステージから各プレイヤーが作り出す空気感だ
演奏の迫力はもちろんだんだけど、バンドメンバー全員の楽しそうな笑顔がめちゃめちゃ輝いて見えて、それも魅力となってホール全体の空間を包み込んでいく
僕はあまり「時間が早く経過する」という感覚になることが少ないんだけど、このコンサートには自然と引き込まれていくようなステージメイクがパワフルで、3時間が驚くほど一瞬だった
ミュージシャンがステージで演奏を披露する。それだけで周囲の人たちの幸せの総量が増える。本人達もそれでパワーを得る。
やっぱ音楽っていいね!