#3 さよなら、皆勤賞 / 小5
病気や怪我をすることなく、元気に学校に行く。
私の取り柄でした。
しかし、小5のある日、仮病で参観会を休みました。
学校に行きたくなかった理由は、眼鏡をかけずに授業を受けているのを母に見られたくなかったからです。
「なんだ、そのちっぽけな理由は」と思う人もいるでしょう。
私にとっては皆勤賞を手放してしまうぐらい、大きな悩みでした。人の目を気になりだした頃の話です。
小5の頃、一気に視力が悪くなりました。病院の再検査で眼鏡が必要と言われ、作ったものの、家でしか使っていませんでした。
眼鏡をかけている自分が変で、周りからどう思われるのだろうと、そればかり気にしてしまいました。
学校では眼鏡をかける勇気が出ず、授業中は頑張って黒板を見る、席替えの時は前の席がいいと伝え、どうにか乗り越えてきました。
なのに、私が眼鏡をかけていないのを母が知り、(おそらく、2個下の妹が伝えたと思います)「あんた、学校で眼鏡をかけていないんだって」と言ってきました。
「授業中だけかけているよ」と嘘をつきました。ガミガミ怒られるのがうるさいのと、私の気持ちを理解されないのが分かっていたからです。
その一件があり、参観会で母に怒られるのが怖く、仮病を使って休みました。後悔はしていません。
【小学校の思い出、記憶に残っているもの】
小1
剣道と、柔道。
礼儀や精神力を身につけるため、「剣道か、柔道、どちらをやりたいか」父に聞かれました。
市民体育館で見たことがあり、直感で剣道と答えました。稽古前に雑巾がけをしますが、それが一番好きでした。剣道は小6まで続きました。
習い事。
小1から習い事を始めました。習字に関しては、4歳~。
プール教室の後、走り、プールサイドで転び、左まぶたを縫う怪我をしました。
小2
九九。
お風呂に九九の表を張り、毎日、声に出して言っていました。学校でやる練習問題は、毎回、クラスで一番に解き終わり、満点でした。競うのが好きだったかもしれません。
おつかい。
「お母さんに頼まれたものをスーパーで買う」という授業がありました。2年生みんなでスーパーに行き、時間内におつかいをするものです。
私が頼まれたのは砂糖1kg。重かったですが、帰宅後、母に褒められて嬉しかったです。
靴下。
新しい靴下が欲しく、靴下の先をハサミで切りました。穴が開いたように見せかけるもバレ、親に叱られました。
この出来事以降、物を大切に使うようになりました。
小3
ちいちゃんのかげおくり。
国語で学び、その延長で、戦争を経験した人や、資料館で学んだことを本にする授業がありました。
私は祖母や曾祖母、資料館の人に話を聞き、その内容を文と絵でまとめました。没頭していたと思います。先生や家族から、読み応えがあると褒められました。人にインタビューして、分かりやすく文章で伝えるのが得意でした。
老人ホームの慰問。
ガールスカウトの活動で行きました。おじいちゃん・おばあちゃんの前で劇をしたり、折り紙を一緒に作ったりするのが好きでした。劇は脇役、裏方が多かったです。段ボールで劇中のものを作るほうが向いていました。手話も覚えました。
小4
サンタが来た。
朝、母が興奮しながら「さっき、サンタが来た」と言ったのを覚えています。当時、私の家は薪風呂で煙突がありました。煙突を通って真っ黒になりながらサンタが来たようで、会えなかったのに、ドキドキしてしまいました。
自分の部屋ができる。
私の家は平屋でした。増築して2階に、子供3人分の部屋を作ってくれました。自分の部屋ができたのは嬉しかったですが、一人で寝るのが怖く、小6まで両親と一緒に寝ていました。
小5
黒板消し係。
授業後、友達と黒板を消していると、先生が入ってきて「何で消すの」と怒り、わんわん泣かれました。トラウマ級の出来事です。
なぜ泣いたかは分かりません。
飼育委員。
希望は保育委員でしたが、じゃんけんで負け、仕方なく、飼育委員になりました。ウサギとチャボの清掃や餌やりです。動物が好きではないので苦痛でした。
海外寄付。
ガールスカウトの活動で行いました。ボランティアという響きがカッコよく、貯金箱に入っているお金をすべて募金しました。
周りから「すごい」と言われ図に乗りましたが、お小遣いすべてなくなり、後悔しました。
小6
担任に恵まれる。
最初の授業で、「人生を80年とすると、君たちは今、ここにいる」と黒板に書き、続いて「人生を1年とすると、君たちはどう生きたいか」と聞かれました。
各々、模造紙を渡され、そこに自由に書いたのを覚えています。
破天荒な先生でした。他に、社会の授業は、議題を出し、それに対し賛成派と反対派に机を分け、ディベートもしました。先生が工夫して授業を進めてくれたので苦手教科にも壁を作らず、勉強ができました。
クラスの出し物や運動会、長縄跳び大会では、クラス一丸となって取り組めたと思います。
一貫していたこと
休み時間
(低学年)うんてい、鉄棒、一輪車
(高学年)ドロケイ放課後
(高学年)ドッジボール
駄菓子屋では、10円のお菓子をいくつも買っていた。(お小遣いは、学年×100円/月)畑の手伝いをした時は祖母がお金をくれたので、その時だけアイスや100円のお菓子を買っていた。
お祭りは、ブルーハワイのかき氷と、りんご飴、らくがきせんべい。
寝る時間は、毎日20時。寝る子は育つのか、小6で身長158cm。
毎月の楽しみは、小学館から出ている「小学〇年生」の学習雑誌。付録を作るのが好きだった。懸賞にも応募し、テレホンカードが当たった時は嬉しかった。今でも手元にある。
小学校の書初め大会、6年連続、金賞。
家族から字がうまいと褒められ嬉しかった。習字は好きだが、筆を洗うのがとにかく億劫で、習字教室の前日に気づき、慌てて筆を洗っていた。
字を書くのが好き。読書感想文、夏休みの日記、手紙など。